朝一番のロープウェイは6時。
取り合えずこれに乗った。
ガスっていて視界は悪く濡れそうだ。合羽を着てザックカバーを着けた。
殆んどの人はハイキングがてらの散策や旭岳だけのピストンなのか、ユックリしている。
そうだろう、私もトムラウシまでの縦走をする積りで天気を待っていたのだったのであるが、
今年の梅雨前線は北海道でずっと停滞して動かなくなっている。
晴れ間が出るのは2日と続かないので諦めた訳だ。
そんな訳で昼間10パーセントの降水確率の今日、この一日だけに集中して雄大な大雪山を楽しむことにした。
数人が旭岳を目指して登って行ったがすぐに追い抜く。
どうやら前に先行者はいなくなった。
緩斜面なので疲れることもなく山頂についた。ガスは切れない。誰もまだ登って来ない。
この調子なら結構足を伸ばせそうだ。
旭岳山頂
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間宮岳へは直ぐに雪渓を下り出したが視界が悪く辺りが全く見えず
ルートがわからない。
少々不安になる。兎に角間違って判らなくなったら上に引き返そう。
暫らくすると水の流れる音が聞こえる。ガスの向こうに黒い土か? 岩か?
何かが見えてホッとする。
雪渓が切れてケルンが出て来た。
この辺りから周囲が明るくなり始める。
歩き易い道になると左手に大きめのテントが一張り。
成る程ここが地図に有るテント適地。 |
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間宮岳の稜線で
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北海岳へ |
左 凌雲岳
見通しが良くなって来た。青い空も見えるようになり天気は予報通りになりそうだ。
間宮岳を過ぎ、右手には白雲岳。私が向かう北海岳も。
北海岳へ続くなだらかな曲線の尾根が美しい。
向こうから2人下って来た。
明日からの悪天予報で縦走を取り止めて昨夜泊まった白雲の避難小屋から戻って来られるところだった。
北海岳から黒岳へは一面のお花畑と雪渓を通り、沢を渡る。
20人くらいの団体がこちらに向かって渡って来るが女性が多いらしく手間取っている様子だ。
沢にハマって濡れている人もいた。何れにしても靴を脱がずには濡れるのは間違いなさそうだ。
待っているのも時間が掛かりそうなので、横をさっと通してもらった。
当然靴の中に水が入ってしまった。気にも成らないのでそのままで歩くことにしよう。
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黒岳石室を横に見て先に山頂へ。
晴れ間も多くなり、高い旭岳と北鎮岳以外はガスに覆われることもなく良く見渡せる。
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黒岳石室で嬉しいビール。
500円なり。
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一面に広がるお花畑を飽きる程見ながら歩く、今大雪山にとっぷり入っていることを実感する。
少し急な長い雪渓を登り切ると北鎮岳の肩。
ザックを置いて山頂へピストン。標高は大雪山系第2の高峰だ。
北鎮岳山頂のベンチ
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中岳を隔てて西と東に大きなカール。
間宮岳の稜線
ナナカマドとガスに煙る旭岳
此処から裏旭のカールへ下ってゆく。
小さい石で囲った中岳温泉に手を浸けてみる。
確かに温かい湯がボコボコと湧き出ている。
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此処からは湿地帯が続き、何度も雪渓を横切り、裾野を巻いてロープウェイ山上駅のすがたみへ戻った。
縦走は出来なかったがぐるっと回った事で、大雪山の素晴らしさを少しは味わせて貰った。
トムラウシ山へは後日別コースを登ることにしよう。
下山後の温泉=旭岳温泉 湧駒荘
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