幌尻岳  戸蔦別岳への稜線より
 2011年07月27日~29日  平取町豊糠から幌尻山荘2泊
 メ ン バ ー  単独
行    程  7/27 豊糠バス乗場7:00=シャトルバス=バス終点7:55~第二ゲート8:28~発電取水口9:53
     ~10:30渡渉開始地点11:05~渡渉~幌尻山荘12:10

 7/28 幌尻山荘4:20~7:20幌尻岳山頂8:20~戸蔦別岳10:10~10:40下降分岐点11:00~12:30六ノ沢12:45~渡渉~幌尻山荘13:20
 7/29 幌尻山荘6:00~7:30発電取水口8:00~バス終点10:00=シャトルバス=豊糠バス乗場11:00
山    名  幌尻岳(2053m) 戸蔦別岳(1959m)
天    候  7/27=晴(夕刻夕立あり)  7/28=快晴のち曇り(夕刻夕立あり)  7/29=晴





【2011年7月27日】

豊糠小中学校廃校跡利用としての宿泊所がバス停。
今年から自家用車は林道を入れなくなった。
従来のゲートより一つ手前のゲートまでは約1時間のシャトルバスが運行(要予約)
運行数が限定されるため山へ入る時間は制限される。
渡渉が有るために増水でもすると停滞を余儀なくされる。
おりしも10日前には沢で死亡事故が有ったが
その心配もこの天気では2、3日は問題は無さそうだ。

午前7時の便は9人が乗った。
皆さん沢の水量ばかりが気がかりで不安な様子。
話をしながら次第に一体感が湧いて来る。
単独者は私を含めて男性二名に女性一名。





バスを降りると林道歩きが続く。




取水口を過ぎると林道は山道になり次第に沢に近付く。


危険そうな岩場のトラバースを過ぎると渡渉開始地点。
此処で沢靴に履きかえる。




水量も減っていて深くても膝程度で特に危険では無かったが、
女性の方の中にはザック毎浸かってしまった方やカメラを浸けてダメにした方がいた。
勝手にどんどん先へゆくのも悪いような気がして沢に慣れていない登山者へのサポートもしながら幌尻山荘に着いた。


山荘までご一緒した岸和田の大先輩Kさんご夫婦や単独のGさん達と夕方まで外でのんびりする。

この山荘は必ず予約と先支払いが必要なのは事前情報を入れて済ませていたので受付は簡単だった。
素泊まりのみ一泊¥1500、但し飲み物は販売していて350mmビールが何と¥700なり。

バスでご一緒した9名の内実に3名がこの幌尻岳で百名山達成だと言う。
小屋予約や水量による入山条件を揃えるには遠方からの登山者にとっては百名山中で最難関の山と言えるだろう。

夕刻にはパラパラと夏の山には付きものの夕立。

Kさんご夫妻とは明日の戸蔦別岳への周回同行の約束をして眠りに付く。
実は七つ沼カールにはヒグマが頻繁に出るらしく、沼へ近付く訳ではないが単独が嫌だったのである。
現に2日前に通過した登山者からヒグマを見たと聞いていた。




【2011年7月28日】

山荘出発は結構早い目の4時20分。
登山道は歩きやすい道が続く。向かう左手にチラチラと戸蔦別岳が見えてくる。
命の水辺りから斜面は少し急になったが森林限界を越えるので展望が良くなって気持ちが良い。


一つ目のピークは絶好の展望台。
但し朝日の陰になる幌尻岳はシルエット状。




此処から見える戸蔦別岳は三角に尖ってシルエットも美しい。


緩やかな稜線歩きとなり行く手がハッキリとみえる。
辺りにはお花畑が広がり足を止めることも多くなる。






幌尻岳は三方に大きな尾根を従え、どっしりと構えた山頂だった。
日高最高峰の山頂からは深い日高の山並み。
遠く南にはにカムイエクウチカウシ山も見えていた。



一時間程山頂で過ごした後、ガスが出てくるころ、戸蔦別岳へ向かう。




肩から見下ろす七つ沼が綺麗だ。戸蔦別岳と相まって見える景色は極上。
右下に七つ沼を見ながら痩せ尾根を通って戸蔦別岳山頂へ。
  



虫の大群が飛び交う山頂は急いで通り過ぎた。

下降点でKさん夫妻を待ち、一緒に下る。
結構急な下りは標高差800mで六ノ沢。ここで沢靴に履き替えて荒れた沢道を山荘へ戻った。



【2011年7月29日】





沢の水は少し減ったように感じる。Kさん夫妻とほぼ前後しながら下った。
3日間一緒になった方々と条件良く入山し、登頂出来た喜びを分かち合って別れた。

下山後に浸った温泉=平取町 びらとり温泉

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