大日岳(飯豊連峰最高峰)
 2011年09月24日~26日  飯豊温泉天狗平から 避難小屋2泊
 メ ン バ ー  単独
行    程   9/24  飯豊温泉 天狗平6:10~梶川尾根ルート~8:25滝見場8:35~9:10水場の分岐9:20~10:05梶川峰10:10
      ~門内小屋11:08~11:12門内岳11:25~12:15北股岳12:25~12:50梅花皮避難小屋(泊)

 9/25  梅花皮避難小屋5:45~梅花皮岳6:10~烏帽子岳6:30~御手洗の池7:25~天狗の庭7:558:40御西岳避難小屋8:53
      ~9:47大日岳10:0511:00御西岳避難小屋()

 9/26  御西岳避難小屋6:006:55飯豊本山7:10~大クラ(ダイグラ)尾根ルート~(休憩10)8:40宝珠山8:50
      ~(休憩10)~千本峰11:1511:40休場ノ峰11:50(休憩10)~吊橋13:40飯豊温泉天狗平14:25
山    名  門内岳(1887m)  北股岳(2024.9m)  烏帽子岳(2017.8m)  大日岳(2128m)  飯豊本山(2105.1m)
天    候  9/24=晴れ 9/25=晴れ 9/26=晴れ


9月24日

飯豊温泉に入り、その奥にある駐車場スペースで車中泊。
ジックリ飯豊の秋を楽しもうと、無理せず3泊を予定し、予備を含めて5日分の  食料をザックに詰め込んだ。






前夜半の大雨がどう影響しているか心配でも有ったが、以外にも朝はスッキリした空が広がっている。
登山者名簿を記入して、ゲートのある橋を渡ると右手に梶川尾根の登山口が有る(標高420m)
初日の予定は門内小屋までエアリアのコースタイムで7時間半のほぼ登りっぱなし。




見ただけでで判る急登である。木の根っこを掴ん地道に登る。




標高が千メートルを超えると緩やかな道になり、チョットしたアップダウンで展望の良い分岐に出た。
ここから見下ろすと大きな滝がみえている。
行く手には梶川峰の尾根だろうか、これも又相当の急登になりそうだ。
久しぶりの縦走装備のザックだが、体調が良いのか意外に疲れを感じ無い。




ただ、道は荒れていて肩の高さまでも掘れている所があり滑り易い。
灌木帯になると楽な道になり、広く見渡せるようになったが稜線はガスっていて見えない。

そこが梶川峰だった。


笹原と色付き始めた草紅葉の中を歩いて縦走路に出た。

右手の門内岳の肩に門内小屋 左奥に北股岳

縦走路にでると予定の門内小屋はすぐだった。次第に青空も多くなり飯豊連峰が見渡せるようになってきた。
時刻はまだ11時を回ったばかり、次の小屋まで行けそうだ。目の前にドンと構えて待ってくれているのは北股岳。


左の遥か一番奥に飯豊本山
午後に入り、北股岳山頂は風が強かった。
鞍部へ下ると梅花皮小屋。

ここも随分立派な造りの小屋だ。避難小屋では有るが、別棟に管理人さんが常駐。宿泊料1500とビール800を支払って情報収集。
荒れた天気だった昨日は北俣岳に雪がチラついたそうだ。


それに私が楽しみにしていた紅葉は、例年より1週間程度遅れているらしく、草紅葉以外の色付きが悪いのが残念だ。

広々とした小屋の宿泊客は8名。

9月25日

私以外の宿泊者は全員下山するようだが、愈々私は飯豊連峰の一番展望の良い所を歩く日。
最高の天気が朝を迎えてくれた。

今日の行程も楽々の予定、御西小屋まで行き、大日岳ピストンして飯豊本山小屋までなのだが、結果は意外な展開になってしまう。
憧れの飯豊連峰稜線歩きが始まる。

澄み切った空に 縦走路からの大日岳


右奥は烏帽子岳


梅花皮岳と烏帽子岳を越えると飯豊本山も姿を現してくる。

勿論右手にはずーっと大日岳を見ながらである。



天狗の庭から見る飯豊本山


3時間で御西岳避難小屋着。
小屋の管理人さんがコーヒーで迎えてくれた。


広い尾根に御西小屋



サブザックでハイマツの尾根を大日岳へピストン。
大日岳山頂からは飯豊連峰が一望。ここから見る限り、飯豊本山と北股岳が際立って大きく見えていた。

大日岳直下


大日岳側から歩いてきた尾根をみる (オンマウスで山名)


御西岳避難小屋11時帰着。少々高いが美味しいビール千円。
ここから残りの本山小屋迄は一時間半程度。
今日も時間を持て余すようなので、暇な管理人さんと雑談で時間を過ごす。
管理人さんが差し出してくれる焼酎が美味い。
長野から来た青年も一緒になって話し込んでいるうちに何度も勧めてくれるストレート焼酎に酔いが回る。

『足が、足が、・・・・・』
『今日は此処で泊まるよ~』
明け方トイレに行く、まだ足がふらついていた。
チョット飲み過ぎたか('_')




9月26日
朝、ラーメンを食べて外に出ると身体も頭もスッキリしたようだ。
今日は飯豊本山へ、そしてダイグラ尾根を下る。
長いダイグラ尾根については地元の登山者から聞いていたことは、登りも下りもアップダウンが多くて一番厳しいルートだと・・・・・・
確かに案内地図上ではルートは破線になっていて長い。
全く同じルートを下る岐阜のAさんと同行する事になった。
Aさんは北鎌尾根や北方稜線など単独で何度もこなしている大先輩なのだ。



管理人さんにお礼と挨拶を済ませ、先に出発したAさんの後を追って飯豊本山へ。






山頂からの展望を暫く楽しんだ後、下るダイクラ尾根に目をやると、成る程尖った峰が続いている。
ここからは私が先に下り、Aさんが続く。
不安定な足元の道は容赦なく急降下し、ザレ場のトラバース、そして岩場を登り返す。
途中でAさんと先頭を交代。

何度アップダウンを繰り返しただろうか?





次から次へと気の抜けない所ばかりだ。左右の谷底迄千メートルもある痩せ尾根が続いた。
回りに大きな木が増えてきた。ソロソロ安心出来そうな道なのかな?
そんな事を思い始めた所は標高約千メートル。
残りの下りが600m。安心出来るどころか、沢が見える迄激下りが続いた。



沢の吊橋を渡ってようやく緊張の糸が切れ、安堵のため息。


もう一度、合流する沢をわたる




マイナスイオンいっぱいの原生林の続く林道を歩いて登山口へ戻った。

このダイグラ尾根、一度足を踏み入れたら戻る事など出来そうも無い厳しいルートだった。
1人だったらどんなに不安だったろうか?
Aさんの同行が本当に心強かった。

予てからの念願だった飯豊連峰。
連峰の半分だけではあったがループ縦走が終り、充実感に浸りながら温泉で3日間の汗を流した。



TOPへ  山へ残した足跡  大峰へ残した足跡  台高へ残した足跡  百高山と標高2500m超の山  日本百名山