下山時に木の間から見えた山頂
 2012年07月15日  毛木平から日帰り
 メ ン バ ー  単独
行    程  毛木平駐車場4:30~分岐~水場~十文字峠6:00~大山6:50~岩峰7:30~武信白岩山7:45~尻岩8:08
 三宝山8:53~三宝石9:12~9:35甲武信ヶ岳9:50~分岐10:03~信濃川源流10:13~毛木平12:15 (休憩含む)
山    名  武信白岩山(2280m)、三宝山(2483.3m)甲武信ヶ岳(2475m)
天    候  曇り


甲武信ヶ岳は甲斐、武蔵、信濃、三国境の山で有名な百名山である。
それに三つの川の分水嶺でもあるのだ。日本海側へ流れる信濃川、太平洋へは東京湾へ流れる荒川、駿河湾へ流れ出る冨士川の源流である。
私は信州側、即ち北側の毛木平から上り十文字峠から埼玉県最高峰の三宝山を経由して甲武信ヶ岳へ。
下りには信濃川源流地点を通り毛木平へ戻るコースを設定した。






前日余裕を持って毛木平の駐車場へ。
外はまだ明るい時刻だった。駐車場は広いが僅か8台ほどの車が停まっているだけ。
殆どは車中泊する登山者の車だ。
すぐ横にはトイレもあり、便利な登山口駐車場である。


朝4時、目が覚めた。
まだ暗いが目を凝らしてよく見ると、車は夜のうちに増えたのだろう、駐車場は、ほぼ満車状態になっていた。

薄明るくなった4時半出発。

林の中は足元が見える程度だ。"クマ注意"の看板もあったので鈴を鳴らして歩く。
直ぐに分岐標識、ここは左の十文字峠方面へ。右へ向かえば信濃川源流方面で、今日は下りに使う道だ。
十文字峠までに水場が二ヶ所あった。水は勢い良く出ていて、コップもおいてあった。

十文字峠は静かだった。それもその筈、まだ6時だ。小屋の雰囲気だけを見て次へ向かう。



木の根っ子と石が大きくはみ出した稜線の登山道。
岩場が多くなり、二ヶ所の鎖場をよじ登る。特に鎖がなくても登れる程度の岩場である。


登り切り、飛び出した所が大山の頂。
濡れない程度に降っていた雨も止んで明るくなりつつ有る。
遮るものの無い山頂だったが、生憎、まだ雲がかかっていて見通しが効き難い。
大きく平らな山は三宝山



下って次のピークは岩山の直下を通過する。
×印があり、危険区域ということか、登らない方が良いのだろう。



少し進んで振り返ると岩峰の様子がよく見えた。



そして次のピークの武信白岩山は通り過ぎてしまったようだ。
少し戻って藪を上る。全く隙間の無い藪の中に山頂表示板を見つけた。


道に戻り休んでいると、二人連れがやって来た。少し話を交わす。
二人連れの方は朝、甲武信小屋を出て、始めて出会ったの私だったらしい。
という事は、この時計回りコースは私が一番に出発した事なのだろう。



尻岩の前を通る


鞍部まで下り、次のピーク三宝山へは長いダラダラ登り。これには結構疲れた。
本当はそれ程長くはないのだが、ここまでの疲れが溜まってきたという事だろう。



三宝山山頂は木に囲まれた広場。展望はないが、南端の岩の上に立つと三宝岩がすぐ近くに見える。
その先の甲武信ヶ岳は雲に隠れて見えない。三人がやってきた。今朝私とは逆コースで登って来た若者達だ。


三宝岩へも立ち寄って岩の上に登る。気持ち良い。
残念だが、此処でも甲武信ヶ岳は雲の中、姿を現さなかった。


最後の急坂を登り切ると甲武信ヶ岳山頂に飛び出た。狭い山頂には約10名ほどの登山者が休んでいた。
小さいベンチが一つ。鋭く尖った山頂なのだろう。残念であるが、まだ山容を見ていない。

朝に比べると空が明るくなっている。暫くガスが切れるのを待つ。

甲武信ヶ岳山頂




腹ごしらえを済ませ、展望を諦めて信濃川源流方面へ下りかける。
途中木の間から僅かに山頂の姿を見た。これで一応納得しておこう。



このまま進めば国師ヶ岳まで続いている稜線。分岐で右折れして信濃川源流へ。

「千曲川信濃川水源地標」


緑美しい苔の多い小さな沢を見ながら下る。源流遊歩道として整備されていてとても歩き易い。










長く感じた道の割に、大して時間は掛かっていなかった。

大山祇神社



毛木平駐車場へ戻る


下山後は天気が回復。右に八ヶ岳、左に金峰山、正面に鳳凰三山を見ながら帰路のドライブを楽しめた。

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