青線ライン1日目 赤ライン=2日目
20万図
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【1日目 7月26日】
車中泊から起きた時刻は4時半。外は明るくなり、既に雪倉岳も朝日岳も見えている。
ぎっしり埋った朝の駐車場は登山準備の人達でざわめいていた。
5時15分温泉ロッジ前を出発。
前を歩いている単独者は朝日岳方面へ歩いて行ったが、私は分岐で左の鉱山道へ。
ごく普通の樹林の中の登山道が続く。
瀬戸川の橋が架かっているかは、予め温泉ロッジの方に確認していたので安心していた。
ただ『草刈りはしていないよ』との情報も頂いていた。その情報が身にしみて効いてきたのだ。
足元が見えにくい。ほぼ沢に沿って歩く斜面のルートは気が抜けない。
流れの上流に橋が見えた。
なるほど、あれが無ければ渡りにくい沢だろう。
建築現場でよく見るパイプで組んだものだ。
急坂を登り、涸れた狭い沢を歩く。雨になればここは水の流れになるのだろう。
湿地を過ぎると雪渓。谷間をいくつか渡る。全部で9箇所の雪渓を渡った。
特にアイゼンが必要でもなかった。足跡がない訳ではないが殆ど分からないくらいだった。
気温が上がっているのか、いつもより水分の摂取も多くなる。
休む回数が増えてきたぞ。
この辺で既に朝日小屋まで歩ける自信もなくなっていたと思う。
そうだ、無理せず今夜は避難小屋がいい。
水場で水をタップリ補給したのでザックはズッシリと重くなる。
小蓮華山がよく見えている。
塩谷製錬所跡、雪倉が正面に顔を出した。
あと一息で稜線だ。前に足が進まない、10歩ごとに立ち止まる。
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稜線。そこから見える白馬岳や白馬旭岳が疲れを吹っ飛ばしてくれる程美しく見えた。
小蓮華山も堂々として素晴らしいではないか。行く手の鉢ヶ岳は目の前だ。
雪倉岳が待っている様にも見えるがその先の朝日岳までは、とてもとても歩けそうもない。
兎に角大休憩だ、ハイマツの木陰にシート敷いて暫く昼寝。
鉢ヶ岳のトラバース道の雪渓を渡り、こちらにやって来る登山者が何人か見える。
鉢ヶ岳に登りたいがこちら側から登るには上部が危険か。
北側からの方が登り易そうだ。
左=白馬岳 右=旭岳
左=鉢ヶ岳 右=雪倉岳
左の旭岳と 真ん中の小旭岳 右端の清水岳
鉢ヶ岳 向こう側から登った
鉢ヶ岳山頂へ。白馬旭岳から清水岳がより近くなったような気分。
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鉢ヶ岳の雪渓を巻く
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鉢ヶ岳山頂より 左=白馬岳と 右=旭岳
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小蓮華山の上に雲が湧く
避難小屋と雪倉岳
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焼山 火打山と 右端の妙高山
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夕焼け
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夕陽に染まる 左奥の白馬 右手前の鉢ヶ岳
避難小屋は誰もいなかった。ザックを降ろすとスッとした。暫くは外で横になって休む。
雪渓で冷やしたビールが美味い。これで少しは疲れが取れたようだ。
周りには花が咲き乱れ、見るたびに和む。
1人づつ増えて、結局、小屋は単独者ばかりの4人になった。
【2日目 7月27日】
朝、雪倉山頂で日の出を見ようと、4時25分登り始める。
山頂すぐ手前で日の出だ。
朝陽は火打山の右手に昇ってきた。
右手には妙高山、高妻山や戸隠山も並んでいる。
雪倉岳山頂
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朝の白馬岳 雪倉岳より
これから向かう朝日岳 雪倉岳より
雪倉岳からは約600m下るが、ここは花道、カメラが大活躍だ。
後ろを振り返る
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鞍部から赤男山を巻いて歩く。
燕岩の下を通過。
木道は小桜ヶ原の中を通る。
ハクサンコザクラは勿論、水芭蕉も咲いていた。
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小桜ヶ原
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朝日小屋への水平道は通行不可だった
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約400mの登りで朝日岳山頂。小屋で一緒だった方にお願いしてワンショット。
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朝日岳まで来ると白馬が遠く見える
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朝日岳を下る バックが朝日岳
今日も暑くなってきた。此処からは下りだけではあるが、何しろ長く感じるルート。
五輪高原
地図で見るイメージより厳しい下り。
疲れた膝には最低部の沢から200m以上の登り返しが特に厳しかった。
暑い、暑~い2日間。蓮華温泉ロッジの湯とスイカ一切れ300円でチョッピリ疲れを飛ばせたようだ。
二日間に出会った花
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