2012年08月30日~31日  日光市足尾・銀山平から 庚申山荘(1泊)
 メ ン バ ー  単独
行    程  8/30 銀山平かじか荘前7:30~林道終点一の鳥居8:269:53猿田彦神社10:07~庚申山荘10:12
 8/31 
庚申山荘4:45~展望の岩5:176:05庚申山と展望所6:157:17薬師岳7:278:10鋸山8:309:00不動谷分岐9:10
     ~9:52皇海山10:13~不動谷分岐10:3811:20鋸山11:2512:17六林班峠12:2414:40庚申山荘15:00
     ~一の鳥居15:40~軽トラ便乗~銀山平かじか荘16:10
山    名  皇海山(2143.6m)、庚申山(1892m)、鋸山(1998m)
天    候  8/30=晴、午後一時雨  7/21=晴


かつて銅山で栄えた足尾は現在は日光市に属している。
皇海山は栗原川林道の群馬側から不動沢を登れば短時間で往復できる。
但し悪路で名高いこの林道は崩落で閉鎖されることが多く、不通になることシバシバ。


栃木県の足尾側からならば、庚申山を経由し、距離は長いが確実に登れる。
1日目は庚申山荘に泊まり2日目に登ることにした。




地図


1日目  830日】

登山口までの林道は一般車通行止のゲートが有る。
ゲートの手前のかじか荘と言う国民宿舎で庚申山荘の宿泊料金2000円を支払い、手続きをする。
林道歩きが長いので、下りに利用するつもりで自転車を積んできた。
一の鳥居の登山口までは自転車を押して歩く。途中までのアスファルトだった道ははゴロゴロした石ころの地道に変わった。
午後は雨の予報だが、庚申山荘までは近いので十分午前中には入れるだろう。

一の鳥居の登山口に自転車をデポし、ユックリ休みながら沢沿いの道を登る。



庚申山荘手前の広場は猿田彦神社跡。
ここで単独の方と出会い、暫く話したが、
この方はここで引き返して帰るそうだ。

庚申山荘には誰もいなかったが、窓際にザックが一つ置いてあった。
今日登った2人連れの方のものらしい。


小屋は木立の中のポッカリ空いた気持ち良い空間だ。汗で濡れたものをテラスに出して乾かす。

小屋の管理人さんがやってきて、定期的なメンテをするそうで、今夜は泊まるそうだ。
私は既に冷やしたビールを飲んだ後だが、再び一緒に飲み始める。

管理人さんが草刈りの間、私は昼寝。
たまにはこんなリラックスした時間を費やすのも良いものだ。夕立もやって来た。

18時過ぎ、今日登った2人連れが戻って来て、うす暗くなりかけた道を下って行った。





2日目 8月31日】

朝4時半まだ薄暗かったが出発。暗い中、登り口を間違えて15分のロス。
ルートに入ると岩が多い、一風変わったハシゴあり。


暫く上り、岩の上に展望箇所あり。急な岩場を攀じ登ると少し平らになる。


その向こうが庚申山の山頂。山頂表示は有るが展望なく木立に囲まれている。



そのすぐ先に最高の展望箇所があった。
天気良く、目指す皇海山は勿論、男体山や日光白根山がよく見える。
手前には岩の鋸山が待ち構えている。どの山も意外に近く感じる。

真ん中の日光白根山と右端が男体山


鋸山


庚申山を下ってゆく。
夜露に濡れた熊笹が覆い被さる道が多くなり、ズボンが濡れて靴の中まで水が浸み込んでくる。
目印にはピンクのリボンがブラさがっているので迷うことはないが鬱陶しい。
薬師岳は思いのほか近かった。
一休みして下る。



何コレという程急な斜面にはクサリがぶら下がっている。
鞍部を隔てて、その向こうには大きな岩の斜面が立ちはだかる。

あんな所登れるのだろうか?
よく見ると岩場の左端にハシゴが掛かってる。その上に長いロープが見えた。



ズームアップしてみると確かにハシゴと少し左にはロープが


薬師岳から下る鎖場


鞍部へ下り、その岩場のハシゴの手前斜面にはリンドウが群生していた。









登りきるとまた下り、幾つかの小さい岩峰を越えるが、殆どキレット状になって居て危険そうにも見えるが、クサリや梯子が安心させてくれた。
鋸山山頂はすこぶる眺望が良い。皇海山が目の前に迫る。
太陽が容赦なく照りつけて気温が上がってゆく。


いつに無く、今日は野菜サラダを持ち上がって来た。早速食べてみよう。シャキシャキ感がいい。疲れが吹っ飛ぶ感じがした。



不動沢からの分岐である鞍部でも一休み。



この鞍部では鋸山の岩峰群が視界に入った。鋸山は槍ヶ岳を思わす程、鋭く尖っている。


皇海山山頂は休むに良いところだが、展望なく少々物足りない感じだ。
靴下を脱いで絞ると水がジョロジョロと落ちる。
暫く休憩する間、靴下と中敷きを日向に乾かした。


来た道を戻る方が早いようだが、岩場の稜線を戻るには陽射しが厳しそうだ。
鋸山からは六林班峠を経由して、林間を下るコースを選択。






こちらはこちらで、背丈ほどの熊笹の藪漕ぎが続く。足元に見えない倒木多く結構厄介だ。
笹藪こぎは殆ど六林班峠まで続いた。



六林斑峠


林間のトラバースコースも笹藪漕ぎはあったが、下るに連れて丈が低くなって歩きやすくなる。
ダケ林が綺麗だった。



しかし長かった、ほぼ10時間掛かった事になる。
小屋にデポしたザックを撤収し、管理人さんと一緒に林道まで下る。

お世話になった庚申山荘を振り返る

管理人さんには自転車ごと軽トラのお世話になって、林道は歩く事もなくDOPPO号の待つ、かじか荘へ到着。
山荘宿泊者は入浴料金が半額の300円になる特典あり。

最後にラッキーが重なる思い出の山行となった。

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