確かに十二のカーブがあるが、すぐに通過して尾根に乗ったみたいだ。
木の丈が低くなってくると分岐の富士見平についた。
この辺りから赤や黄色の葉が鮮やかになり、皆の心も踊りだす。
黒沢山を巻き始めると高谷池ヒュッテ方面が見えてきた。
ここまで登ってくると辺りは錦に飾られた景色が一面に広がる。
水の少なくなった草紅葉の高谷池の端には鮮やかなテントも見えている。
小屋の前の真っ赤に色付いたナナカマが眩しい。
高谷池前で
えぴさんは自重して火打山をカットすると言った。
未だ姿を見せない火打山を目指し、三人で高谷池を回り込む。
池の向こう側からヒュッテを望む光景も見事だ。
小岩の点在する丘を越えると天狗の庭を見下ろせる。
そこには、まるで絵葉書の様な景色が広がっていた。
山頂にガスがかかった火打山へは緩やかな登り。
生憎山頂はガスに包まれて風がある。展望が利かなかった。
汗が冷え寒くなったので、長居をせずに下山へ。
頭を出した妙高山頂
再び絵葉書のような風景の中を通り高谷池ヒュッテに戻った。
ここからは、また四人揃って予約をいれていた黒沢池ヒュッテを目指す。
茶臼山を越えると黒沢池ヒュッテを見下ろしながら下る。
ここの下りも又、絵葉書の中の世界だった。
このヒュッテはドーム型の青い屋根で一風変わっていた。
【 2日目 10/5日 】
朝食は洋風でコンソメスープにクレープとコーヒー。
ご飯党の私には少々物足りない感じだった。
予定通り6時出発。
朝陽に染まる
イキナリの登りで大倉山の稜線へ上がったところが大倉乗越。
昨日見えなかった火打山が見える。
大倉乗越からは外輪山である大倉山を巻いて妙高山のたもとにつく。
水場の近くが長助の池への分岐。ココで一休みして今回最後の登り。
急登が続くが、標高が上がるに連れて色鮮やかな葉が癒してくれる。
岩場が多くなるが、あと少しだと思うと、シンドさも吹っ飛ぶ。
祠の前を通り山頂に飛び出す。
北峰なので最高点では無いが、日本百名山と表示されていた。
そうだ登っている時は忘れていた、百山目の山だった。
どんかっちょ!さんが百名山完登の横断幕を、くろさんとえぴさんがシャンパンとグラスを取り出し、精一杯祝ってくれた。
後から登って来た他のグループの方達も一緒に祝って頂いた。
昨年から完登を意識して、猛ダッシュを掛けての達成だ。
が、記録を辿ってみた。
1山目は、何と44年前、黒戸尾根から登った甲斐駒ケ岳。
と云う事は44年間も掛かっての達成だったのだ。
南峰がガスの中に幻想的に浮かぶ。
妙高大神のある南峰からの眺望も良く360度。
高妻山、戸隠連峰、白馬方面の北アルプスも雲の合間に見えていた。
一時間も山頂で楽しむ。
最高点北峰にて
火打山とその左に焼山
岩場から紅葉の急坂を下り、滝を楽しみ、燕温泉へ降りた。
称明滝 光明滝
称明滝と光明滝は2段に見える
今回同行して祝って頂いたどんかっちょ!さん、くろさん、えぴさん、どうもありがとう御座いました。
まだまだ登りたい山は多い。
限りは無いが、とりあえず次の目標に向かってみよう!
そうだった、帰路に寄った”道の駅しなの”から見えた、天空に聳える妙高山の姿がとても神々しくカッコよくてシビれた。
この姿を見て、再び心地よい達成感を味わった。
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