向こう側の高まりが以東岳山頂
 2014年09月26~27日  山形県鶴岡市 大鳥小屋(タキタロウ山荘)1泊
 メ ン バ ー  単独
行    程  9/26=泡滝ダム駐車場11:52~12:47冷水沢吊橋13:12~七つ滝沢吊橋13:34~タキタロウ山荘(泊)14:30
                               全行程(休憩含)  2時間38分  上り累積標高差 約460m
 9/27=タキタロウ山荘5:40~水場分岐6:49~8:04以東岳8:22~10:09タキタロウ山荘10:33~11:42冷水沢吊橋11:52
      ~泡滝ダム駐車場12:40          全行程(休憩含) 7時間00分  上り累積標高差 約920m
山    名  日本二百名山 以東岳 (1771m)
天    候  快晴


今週は台風がやってきた。台風一過が狙い目になりそうだ。
先週諦めた杁差岳に限らず、広く晴れる予報に、先に以東岳に登る計画を立てた。

台風を追い越さないようにと、高速道路を使わずに770kmを下道で追いかける。
高速代の節約が出来て一石二鳥であるが、車中泊を含めて26時間。
翌日26日の昼前に大鳥登山口の泡滝ダムに着いた。





【 1日目  9月26日】



良く晴れてきた午後、大鳥池までの道のりだ。タキタロウ山荘に泊まり明朝から以東岳にピストンすれば良いだろう。
小屋泊の準備をして川沿いの登山道を歩き始める。
下草が刈られていて歩き易い平坦な道が続く。

1時間程で冷水沢の吊橋。
渡った所の広場で小休しているところへ単独の方がやってきて、話し込んでいる内に大休憩となったが、時間はタップリあるので気分に余裕がある。

二つ目の吊橋を渡る。この橋の名が案内地図に載っている滝沢吊橋だった。

   

   
     

暫くして七曲りの坂道に差しかかる。ここを登り切ると小屋と共に大きな池が目に入ってきた。タキタロウ山荘と大鳥池だ。
山頂を見上げると紅く色づいた稜線が見えている。明日が楽しみだ。




何人か居た宿泊仲間と外のテーブルで持ち寄った酒を楽しんでいたら、管理人さんがやってきた。賑わう土日の前に金曜から登って来るらしい。
宿泊代1500円と、薄いシュラフだけでは寒そうなので毛布300円を借りる。冷える夜に毛布はとても有難かった。

タキタロウと云えば幻の巨大魚で、漫画にも登場する2mもある魚。
一説によればイワナの種類だとも云われている。その魚がこの大鳥池に棲んでいる。だから宿泊客には釣り客が多いそうだ。
巨大とは云えないが現に30~40cmもあるイワナを釣った釣り人が暗くなって小屋に帰って来た。
この池は山形県で最大、水深68m、大昔から伝説の池とされているのだ。



【 2日目  9月27日】


分岐
  朝の出発は5時40分、私が一番だった。
少し距離は長いが尾根からのコースを登る。
山頂を眺めながら登るのは
モチが上がり気分が良い。

1時間もしない内に左右の色付いた尾根が見えてきた。
  

三角峰の肩まで登ると、今まで見えなかった北から東への展望が広がった。
以東岳は幾つかのピークの南向こうに見えている。


右に月山、左に遠く鳥海山が羽根を広げている


雲海に浮かぶ月山


遠くから見ていた稜線の色付きは近付くに連れ、色鮮やかに見えてきた。
緑色の笹やハイマツの中にあって、赤やオレンジが一層引き立って鮮やかに見える。
オレンジ色はカエデの仲間、赤はツツジ系が多い。

見下ろすと深い緑色の神秘的な大鳥池。





 小さいアップダウンを幾つか越えると以東岳山頂に着いた。

山名板が無いのは意外だったが、直ぐ近くにある分岐の道標には以東岳が刻まれていた。




遠く南の山並みは飯豊連峰だ。
明日登る予定の杁差岳もその右端辺りにある筈だ。



  飯豊連峰遠望
 
   

大朝日岳(真ん中奥に尖っている)は遥か遠くに見えている。
標高の割にはとても雄大な朝日連峰。


20分程の眺望を楽しんだ後下山へ。



避難小屋の横を通り草紅葉の中を下ってゆく。
直登コースからの登山者が一人、二人と登ってきてすれ違う。



遮るものも無く、池を見下ろしながら下ってゆくのは、とても気分が良かった。





小屋にデポした荷物を片づけて昼には下山出来た。そして次の山、飯豊連峰の日本海側へ向かう途中、
村上市の瀬波温泉「湯元・龍泉」で汗を流した。



TOPへ  山へ残した足跡(日付別)  山へ残した足跡(山域別)   大峰へ残した足跡  台高へ残した足跡 
 百高山と標高2000m超の山  日本100名山
  日本200名山  日本300名山