昨夜、千歳空港に着いたのが夜8時半。夕食の後、予約していたレンタカーで出発したのは夜10時前だった。
仮眠を取りながら深夜の高速道で函館。そこから一般道で福島町へ。
330kmを超えていた、近そうで遠いのだ。
渡島半島の一部、松前半島にある大千軒岳。知内川沿いに登る千軒コースは他のコースと比べても長くて厳しいコース。
標高こそ千メートルそこそこだが標高差もあり結構長いルートだ。
本州の二千メートル級の山に匹敵する高山性があり、高山植物が豊富で花の百名山に選ばれている一等三角点のある山なのだ。
砂利の林道をドンドン進むが、北海道の林道は距離ばかりで標高があまり変わらない。
奥二股の登山口へ着くと一台の車があったが誰もいなかった。
案内板の横の登山者名簿に記入した。名簿を見ると先着の車は大阪の女性二人だった。
天気予報は 「曇り、午後は曇り時々晴れ」 となっていたがガスが濃くて濡れるので合羽を着た。
此処からスタート
暫く林道跡を歩くと立派な欄干のある木橋を渡る
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沢沿いの歩き
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両側が詰まって来て此処から右岸を高巻く
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広い河原に出る
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ヒグマが出てきても気が付かないような、大きなフキやシダを搔き分ける。
沢を渡ったりするので赤テープを見逃さない様に歩き
ようやく金山番所跡に着く前に先行者二人に追いつく。
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島原の乱から逃れた隠れキリシタンが逃げ込み砂金の採掘をしていたが後にキリシタン禁止強化により処刑された場所として後に十字架が置かれたそうだ。
ここで小休止
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此処からは先行する事になった。
金山番所跡を過ぎると沢を渡る。
急坂になり、稜線まで続いた。
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稜線に出たが未だガスは切れない。
チシマフウロの群落が迎えてくれる。
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千軒平で
「クマさん出てこないで」と鐘を鳴らす。
ガスっているが山頂までは広いお花畑が続いている。
此処にも十字架があった。
新道から登って来たと云う地元の3人さんが濡れた草むらで休んでいた。
話によれば新道からは1時間余りで登れるそうだ。
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先ずは一等三角点の山、大千軒岳山頂へ
天気は回復せず、山頂の姿も周囲の展望も全くなしだ。
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展望は諦めて花を観賞しながら下山へ
ミヤマアズマギク
タニウツギ
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エゾノハクサンイチゲ
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チシマフウロ
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エゾカンゾウ(ニッコウキスゲ)
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ハクサンチドリ
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ミヤマキンバイ
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オオカサモチ
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イブキトラノオ
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シラネアオイ
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此処の沢は油断禁物だ。うっかり下っていると迷い易く、二度もルートを外し右往左往した。
このコース、今日は大阪の3人だけだったようだ。
最後まで青空は見えなかったが、花の百名山に相応しく、多くの花が見れた。
この福島町は大横綱・千代富士の出身地。
下山後に入った麓の温泉、知内温泉のある知内町は演歌の大御所・北島三郎の出身地でもあった。
この後、国道で約200km離れた狩場山の麓、島牧村へ移動した。
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