狩場山は一等三角点の山。道南最高峰と云えど標高は僅か1500mを越える位である。
冬の季節風が強い日本海側にあるため豪雪地帯。
数ある北海道の山の中でも山開きは最も遅く、7月中旬になる。
山開き前のこの時期、天候や残雪の状況によっては、この山の経験者以外は困難な山になる事もある。
幸運にも本日は朝から快晴の登山日和だ。
賀老高原を越え賀老ノ滝駐車場を過ぎると分岐がある。
登山口方向へはゲートが有ったが、その脇は車が一台ギリギリ通れるスペースが空けてある。
「これは暗黙の通過可か、多分そうだろう」と都合良く解釈させてもらい通過した。
登山口手前5分の所で残雪に阻まれて道脇に駐車。
約5分で登山口。
登り始めて直ぐにシラネアオイの花が咲いていた。
飽きることなく花が多い山だ。
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雪渓が現れた。ここは真っ直ぐ上に登る。
最
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出発から1時間余りが過ぎた。ドンドン青空が拡がる。
ルートが途切れて大きな雪渓に出たので、此処からアイゼンを装着。
アイゼンは、心許ないが6本爪。
さてこの先、道が何処に繋がっているのやら隠れていて見当が付かなかった。
登山道が判らなければ強烈な笹藪で歩ける所は無い。
先行者が一人、向こう側二つ目の雪渓の上の方をトラバースして行くのが見えたが危険そうな斜面に見える。
写真では判り難いが結構急斜面のところがある。
兎に角長い雪渓だったが、ほぼ水平方向にゆっくりと確実に歩を進めて向こう側に辿り着いた。
がルートは見えず。縦に登って二つ目の雪渓をまた水平に。
そうすると雪渓上部のヤブの入り口に赤リボンを見つけた。
笹藪の中、急坂を登ると稜線に出た。
目の前に小高い南狩場山。
狩場山山頂は向こうの平らな山の様だ。
狩場山山頂ズーム
南狩場山を過ぎると狩場山山頂へ続く広い広い雪原を歩く
雪原はヒンヤリして気持ちが良い。
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先行者に追いつき、殆ど同時に山頂に到着した。その先行者Aさんは道内の帯広の方だった。
一緒に山頂展望を楽しむが、今ひとつ遠望が効かず周辺の山名が判らない。
台形に見える大きな山が遠くに薄く見えたが、これだけは羊蹄山だと判った。(写真には写らない)
日本海
登るときよりも気を使う雪渓の下り
雪渓通過で一安心。
花を楽しみながらの下山へ
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ツバメオモト
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マイズルソウ
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マイズルソウと?
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エゾイチゲ
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フギレオオバキスミレ
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シラネアオイ
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サンカヨウ
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タチスボスミレ
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行程は短かったけれど迫力のある雪渓と花を堪能できる山だった。
昨日とは打って変わって天気予報は良い方に外れてくれ、絶好の登山日和となったのが嬉しい。
明日もこうであって欲しいのだが・・・・・
この後、260km離れた増毛町の暑寒別岳の登山口にある,暑寒荘へ向かった。
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