オプタテシケ山は表大雪から南へ伸びる十勝連峰最北の2000m峰。
明日が雨の予報だったので浦河町から昨晩「美瑛の道の駅」までやってきた。
曇り予報でも今日登るよりほかは無くなった。
朝、白金温泉を過ぎて美瑛富士登山口への林道ゲートへ急ぐ。
ゲートは許可制、鍵番号は予め聞いていたので開けて中に入る。
約2Kmの林道を走ってゆくと登山口を100mほど過ぎた所が駐車場だった。
朝まだ薄暗い中、美瑛の町からオレンジの空にオプタテシケ山頂が見えた。
美瑛富士避難小屋までは等高線の間隔が広い6kmの登山道。
丁度1時間で中間点の3km表示だったので少し休んだ。
再び歩き始めて直ぐだった。
足早に後ろから単独者(Sさん)が追いついて来た。
その方は地元の登山者で兎に角足運びが良い。
「こんな感じで歩けばオプタテまで4時間くらいで行けるよ」
とおっしゃる。
「じゃあうしろを着いて歩かせて貰いますが良いでしょうか」
とお願いしたら、快い返事を頂いた。
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登山口
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岩がゴロゴロした登山道
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北海道の山の話を聞きながらドンドン進む。
右手に美瑛富士が見えるようになり、あたりは紅葉の海になる。
この辺から見えるはずのオプタテはまだガスに包まれていた。
美瑛富士北斜面
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美瑛富士避難小屋に到着し、寒いので中で10分休憩。
Sさんのペースにドンドン引っ張られて石割山を通過。ここでもオプタテはまだガスの中。
チングルマの紅葉が見事なベベツ岳を通過するとドンドン下る。風が強い。
この風で二人連れの方が引き返してきたが、こちらは進む。
一面がチングルマの紅葉
オプタテへの上りに差し掛かり、後ろを振り返ると雲の中に美瑛岳が浮き出た。
あまり期待出来なかったこの天気の中、胸のすく思いだ。
自分の足で山へ登った人だけに与えられる御褒美がこの光景だろう。
ようやくガスが解け姿を現したオプタテシケ山
いよいよ最後の登り
オプタテシケ山山頂 後ろに見えるのは大雪山旭岳
オプタテシケ山頂からの展望 (表大雪から東大雪)
オプタテシケ山頂からの展望(十勝連峰)
山頂は強風が吹いていて寒い。ハイマツと岩陰の隙間でSさんが熱いココアを作ってくれた。
真冬ような寒さの中で暖かい飲み物は最高。この時期想定外の寒さだったので生き返った心地だ。Sさんには本当に感謝、感謝です。
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時間に余裕が出たので、未踏の美瑛富士へも立ち寄る。
美瑛富士東斜面下
ここでSさんにお礼を言って別れた。
美瑛富士へは東斜面をトラバースしながら南側の美瑛岳との鞍部へ繋がっているが、この斜面が素晴らしい紅葉に埋まっていた。
美瑛富士南東面から美瑛岳北東斜面
美瑛岳北東斜面
美瑛富士山頂
避難小屋の中の様子
陽射しは全くなかったが、自然の醍醐味を十分味わえて大満足の一日だった。
吹上温泉で汗を流すころ、雨が降りだした。
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