まだ登った事のない千枚岳を通って荒川から赤石を周回する超メジャールート。報告も山ほどある。
荒川と赤石は12年前に登ってはいるものの、天気が悪く山の確かな姿さえ見ていなかった。
好天が続く予報の今回は無理せずのんびり山行とし、展望を楽しむ小屋2泊で計画した。
【 1日目 10月8日 】
前夜はダム手前の臨時駐車場で車中泊した。3連休の前で駐車場はガラガラだった。
朝のバスは8時が始発、客は僅か10人ほど。
南アルプスへは数十回入っているがこのバスを利用するのは実は初めてなのである。
椹島までは運転手さんのガイド付きで飽きることなく1時間が過ぎた。
明るくて広い椹島のキャンプ場。
ここから千枚へ向けてスタート。
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滝をみて登山道へ進む
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途中で見えた東岳
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清水平の水は豊富だった
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登りはじめて3時間あまりが過ぎ、見晴台へ(横に林道が通っていた)
此処からは千枚岳から荒川三山にかけて良く見える。
赤石岳も
引き続き針葉樹の中をひたすら登り、駒鳥池の横で一休み。
そこから千枚小屋は近かった。
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樹林帯の道
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千枚小屋
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夕食までの時間は長い。日向のベンチから富士の展望を楽しむ。
後続の登山者がやってきて少し賑やかになったものの宿泊客は総勢11名。
2人分のスペースに1人ずつという贅沢さだった。勿論寝具も二人分使わせてもらえたのでとても暖かだった。
以前の南アルプスの小屋では考えられなかったくらいのご馳走。夕食を美味しく頂けた。。
【 2日目 10月9日 】
氷点下の朝を迎えて、浦安のUさん、横須賀のKさんと相前後しながら千枚岳を目指し。
途中で日の出を迎えた。
染まる南側の赤石岳方面
(オンマウスで山名表示します)
寒いけど気温は上がってくる様な気配。
北側の塩見岳
南東方面の山(オンマウスで山名表示します)
丸山からの富士山
東岳山頂から中岳を見る
登山道の日陰には一昨日の雪が残っていた
中岳から見えた北方向の山(オンマウスで山名表示します)
前岳から下ると擂鉢状の窪みに荒川小屋が見え、大聖寺平までのトラバース道も見えていた。
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荒川小屋
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← 以前の雰囲気は全くないほど綺麗になっている荒川小屋だった。
新しい千枚小屋もそうだったが同じ雰囲気のする造りになっている。
↓ 大聖寺平を超え、ひたすら登って小赤石岳の肩に着いた。
小赤石岳の向こうに赤石の山頂と小屋が見えている。
疲れも溜まってきたのか足が重くなる。 |
(オンマウスで山名表示します)
小赤石岳の肩から
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前を行くKさん
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一昨年登った小日影山も見えた
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奥茶臼山
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赤石岳
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重いザックを担いだUさんも追いかけてきて赤石避難小屋で一緒に昼食。
百件洞へ向かうUさんとはお互いの無事を祈って分かれ、Kさんと一緒に赤石小屋へ下る。
赤石避難小屋
赤石小屋への下り道は嫌なトラバースも多く気が抜けない。
後に小屋の方の話では事故も多いと言われた。
富士見平からの荒川三山
下に見えてきた赤石小屋と富士山
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思いのほか疲れて赤石小屋へ
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小屋前の紅葉
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赤石小屋ヘ着くなりビールで喉を潤し、集まってきた宿泊者たちと山談義。
集まったと言っても宿泊者は8名。今日もゆったり布団だ。3スペースが1人で使える。
此処の小屋も千枚、荒川と似ていて新しく、食事もよかった。静岡県の力の入れようが分かる。
【 3日目 10月10日 】
染まる赤石岳(朝の赤石小屋から)
荒川三山
赤石小屋の窓から見えた奥秩父の山
二日目は、贅沢にも一日中富士山を見ながらの歩きで大満足。
メジャーのコースにも拘らずこれだけ空き空きで和気藹々の小屋泊が楽しめた。
今日は下るだけだ。バスの時刻は10時半なので出発を急ぐこともなく、展望を名残惜しみ下山へ。
バスを待つ間、私のHPを見て知っていただいていた大阪河内長野出身で東京在住の方に沸かしたてのコーヒーをご馳走になり寛いだ。
イベントをしていた赤石温泉白樺荘では具沢山の豚汁を二杯頂く。
加えてくじ引き、お菓子の掴み取り、記念手拭いまで頂き、とてもラッキーな山行となった。
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