P1835から
 2016年03月17日  岐阜県白川村木谷から日帰り
 メ ン バ ー  単独
行    程  白川村木谷・林道入口スタート6:20~林道終点8:08~1835ピーク11:05~12:28 御前岳 12:48~
 1835ピーク13:50 -14:05~林道終点15:30~スタート地点下山17:15
   全行程  約20km   10時間55分  上り累積標高差  約1420m
山    名  御前岳(1816.2m)
天    候  快晴


御前岳(ごぜんだけ)は一等三角点百名山。今は登山道も無く、余り登られていない。
山スキーでスキー場からこの山を目指す人も稀にいる様だが、殆どは手前のピークまでで引き返す。
この山には数ヶ月前から攻略方法を検討していた。例年なら取付きにヤブが出る前の4月中旬頃が最適。
でも今年は異常に積雪が少なく、1ヶ月早めた。
このところ天気は目まぐるしいが、今日しか無いという好天の1日に賭けた。

現地に着いて麓の雪の状況をみるともっと早い方が良かったと感じる。
スキー場も既に今季は閉鎖している。駄目元で行ってみよう。





白川村の白弓スキー場の直ぐ北側には「なお谷」に入って行く林道がある。
標高約600mからその林道を詰めて標高1050mの終点へ。そこから一気に800mを登りP1835へ。
稜線をアップダウンして御前岳を目指す計画をしていた。その林道入口の手前に空き地がありそこに駐車した。

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林道は300m進むと石が散乱して荒れていた。標高700mから雪道になるが早朝なので雪も硬く締まって歩き易い。
次第に積雪も深くなり締まっていても歩き難くなる。林道終点では60〜70cmの積雪。

林道
  朝陽を浴びる三方岩岳

 林道を奥へ進むと猿ヶ馬場山が見えてきた
  林道終点  ここから適当に取り付いた
 
  
山に取付く。6本爪アイゼンでも意外にサクサク登れるが、藪が起きつつあるので真っ直ぐには登れない。
右往左往を繰り返した。




標高が1450mになると後ろには三方崩山の上に真っ白い白山のテッペンが見えてきた。
標高1600mで尾根に乗った。足元の沈みが深くなりワカンを着ける。空に雲は無く青さが際立つ。



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気温もどんどん上がっている模様。表面がゆるくなっている。
猿ヶ馬場山も直ぐ近くに見えている。バテバテでP1835。


正面に御前岳が見えた。でも疲れた身体にはあまりにも遠く感じる。何度も撤退を考えた。
山頂へのタイムリミットは13時。あと2時間弱は有るが心は折れる寸前。暫くは気分転換に展望を楽しむ。
御嶽から乗鞍、北アルプスの北端までスッキリと見えるではないか。




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左奥に金剛堂山  右奥には白木峰方面


気分を切り替える事が出来たのか、前に歩き出した。ここからは下りなので少し楽になった。
ところが直射日光を受ける雪原の表面はベットリ。ワカンにも雪団子が離れない。
鬱陶しくなったもの、何とか山頂の下までやって来た。

最後は意外に楽に登れた。山頂には何も無い。三角点は当然だが雪の下、どの辺りかは全く判らず。



然し来て良かった。何だこの素晴らしい展望は。滅多に無いだろう、快晴の元に360度だ。
際立つのは直ぐ近くに見えている白山の神々しい姿だ。見渡す限り人の姿も跡もない。これは別天地だ。
勿体無い過ぎる景色に辛かった6時間が全て吹っ飛んだ。


左 乗鞍    右 御嶽   拡大します


猿ヶ馬場山  拡大します


P1835を振り返る  拡大します


神々しい白山 その手前に三方崩山





大満足が気力を後押ししたのか、下山には余裕ができた。
唯、急斜面の下りはブッシュを別けながら緩んだ雪に何度も踏み抜いた。
長い林道もズボズボになっていたが。無事下山し、今季で一番大きな満足感に浸る事ができた。
勿論、一等三角点百名山に相応しい山だった。
二日後の今もふくらはぎに張りが残っている


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