大菩薩嶺から南へ伸びる尾根上のピークの黒岳は一等三角点百名山となっているので一度登ってみたいと思っていた。
近くには雁ヶ腹摺山(がんがはらすりやま)もあり両方に近い大峠から登れるものの、大峠への道は冬季閉鎖となっている。
大月市役所に問い合わせ結果、数日前に解除しましたとの返事を頂いた。
ただし元々北側へは抜けることが出来ないので大峠が終点と言うことになる。
大峠までは全て舗装路だったので走り易い道だった。この時期の夜明けは早い。
大峠に着いたのはまだ5時半前だったが既に駐車スペースは満杯。手前の道脇スペースに停めた。
そこにはカメラの三脚が並んでいた。
そうだったのか、この峠からは富士山が真正面に見えるということだ。
登山者だけの車ではなかったのだ。なるほどこれは素晴らしい眺めだ。
山に登ればもっと違った冨士が見えるのだろうか。気分は高まってきた。
先に黒岳を目指す。
下草の少ない見通しのよい尾根を登ってゆく
木の間にチラチラと富士山の形が目に入るが全容が見える程ではない。
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約1時間程で一等三角点黒岳山頂。
予想に反して見通しがよくない山頂だ。
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まだ時刻も早いので3年前に登ったことがある牛奥ノ雁ヶ腹摺山まで足を伸ばしてみよう。
途中のピーク川胡桃沢の頭まで来ると、3名のパーティがテント泊の撤収が終わったところだった。
お互いに記念写真をお願いして一緒に南アルプスの山座同定をしてみる。
白鳳三山から南へ赤石岳まで見えていた。
勿論富士山の眺望は素晴らしいところだ。
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川胡桃沢の頭で
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そこから直ぐに牛奥ノ雁ヶ腹摺山が見えてくる
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黒岳から1時間、牛奥ノ雁ヶ腹摺山(うしおくのがんがはらすりやま)に着いた。
日本で最も長い名前の山は流石に山名板も二段表示になっていた。
絵に描いたような秀麗な富士山があった。
黒岳、雁ヶ腹摺山と富士山を一緒に入れてみた。
富士山の手前の山は三ツ峠山、遠く雁ヶ腹摺山の左奥の山は丹沢山系と思える。
富士山の展望を存分に楽しんだ後、大峠に戻る。
大峠から南へ40分、雁ヶ腹摺山へ。
この山からの富士山は旧五百円札の絵になっている。
その為だろうか、牛奥には誰もいなかったが、この山頂にはハイカーも多い。
雁ヶ腹摺山からの黒岳
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最近では珍しく空気が澄んでいた。二つの雁ヶ腹摺山からの冨士山は格別スッキリした姿を見せてくれて大満足。
午前中に下山し、渋滞にも巻き込まれず夕刻には帰阪できてこれも大いに満足だった。
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