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西天狗を下り、東天狗へ向かっているとき、あっと云う間に目の前からガスが無くなり、東天狗岳が視界に入った。
待っていた青空だ。
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東天狗岳山頂
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気分良く先へ進む。岩場の道を中山峠に向かってドンドン下った。
東天狗を振り返る
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中山峠から中山へはジメジメしたゴロゴロ石の歩き難い道が続く。
展望も無くまったく鬱陶しい道だ。 嫌な道は中山から高見石小屋までも続いた。
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森の中の空間にある高見石小屋のテラスで一休み。
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白駒池は高見石小屋からは近かった。朝出てここへ来るまで紅葉なんて殆ど見なかったような気がする。
観光客がいっぱいだった。ここの紅葉は池に映えて美しい。でも写真で見ていたような鮮やかさは感じない。
聞いてみると、今年はもう殆ど終わりかけだと。しかも大雨と風で色着く前に多くの葉が落ちてしまったようだ。
色を添える脇役のダケカンバの黄色い葉も色着く前に殆ど落ちている。
少ない紅葉でも青い空、湖面スレスレの紅葉も映えて素晴らしい、満足した。
白駒池から麦草峠へ 麦草ヒュッテ前でも一休みした。ここからは茶臼山が見える。
茶臼山、縞枯山を通ると今夜の宿の北横岳ヒュッテに着くのが遅くなりすぎる可能性が出てきたので巻き道を通る。
この巻き道は歩き易かった。五ツ辻の東屋。
東屋を過ぎるともっと歩きやすくなる。木道も出てきた。坪庭が近づくと向こうには北横岳も見えてきた。
秋空が広がって気持ちよいが、殆どはオオシラビソなどの常緑の針葉樹が多いので紅葉はあまり見かけない。
冬には二度ほど来た事がある坪庭を通る。このあたりは秋より冬の雪景色が似合うと思った。
本日の宿、北横岳ヒュッテに到着。
本日の客は自分一人と聞いている。だから食事も出せないことは事前に承知している。
先に宿泊手続きを済ませて、七つ池を散策。
山頂にも行ってみよう。北横岳の南峰まで登ってみた。夕方は雲が多くなってきたようで展望は叶わなかった。
自炊しながら管理人さんとのんびり話す機会が出来た。自分で撮った周辺の写真を見せてくれて一杯説明してくれた。
私1人の為だけにストーブも点けてくれる。この小屋のことや色んな話を聞いた。山ではこんな時間も大切にしたい。
七つ池の紅葉は終わっていた。
【 2日目 10月7日 北横岳ヒュッテ~蓼科湖 】
5時に起きた。雲が見えない、天気は良さそうだ。これは急いで支度をしなければ日ノ出に間に合わないかも。
湯を沸かしコーヒー1杯だけ飲み、食事は日ノ出ショーの後に回そう。
管理人さんにお礼を済ませ、外に出ようとした。
すると「私も追いかけて上りますよ」と管理人さん。大きな一眼を引っさげて登ってきた。
まるで大海原のような雲海。 日の出は金峰山など奥秩父の左に。
南八ヶ岳の右奥には南アルプス
左端に南アルプス千丈岳 右には中央アルプス
蓼科山の後に北アルプス
完全に姿を現した朝陽
日光の山から奥秩父、南ア、中ア、北アルプスは白馬まで、妙高周辺、四阿山、浅間山と360度バッチリの展望を満喫。
下る途中で朝食を摂り、亀甲池へ。
朝露の笹の中を天祥寺原へ。
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北横岳北峰
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賑
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これから登る蓼科山を見上げる。ここからの標高差は550m。
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ガレガレの涸沢を登ると、分岐を左へ。
道は忠実に真っ直ぐ登り、稜線の蓼科山荘へ到着。
ここまでは誰にも逢わなかったが、
この小屋の前には北側から登ってくる登山者で賑わっていた。
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喘ぎながら大きな岩を乗り越して蓼科山頂。
陽も高くなった
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蓼科山からの展望
南八ヶ岳
南アルプス
御岳、乗鞍、穂高、槍
浅間山
縦走はほぼ終わり、あとは下るだけだ。 |
女神茶屋登山口へ降りた。平日のラウンドバスは9月で終わっている事だし、
まだまだ時刻は早いので、歩いて下らねば。
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武田信玄公ゆかりの軍用道路・棒道を下る。
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滝の湯川沿いに下っていると美しいカラマツ林に出合う。あと10日先には黄金色に輝くのだろう。
全く人影も無いし静かだ。穴場かもしれない。
女神茶屋登山口から約6km歩いて白樺湖まで下ってきた。
案内所でタクシーを呼んでもらって唐沢鉱泉へ戻った。
6kmはタクシー代2500円ほど節約できたかも。
北八ヶ岳の縦走路に紅葉を求めたのは無理だったのかも知れない。針葉樹の森が多く落葉樹は少なかった。
勿論、山麓ではカラマツを含めて紅葉する木も多いのかもしれない。
しかしながら青い秋空の元で大展望が楽しめて、十分満足の二日間だった。
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