先週と同じく今週も金曜日と土曜日の天気が良くなる予報がほぼ確実になった。金曜の午後からは風も弱まり、テント泊には絶好のチャンス。
展望の良い山頂といえば釈迦ヶ岳だ、狭いが何とかなるだろう。、朝陽夕陽が楽しみである。
【 1日目 12月02日 あさひ登山口から釈迦ヶ岳 】
今日は山頂までの片道だけだ、多少荷は重いが近いので午後からの出発とした。
釈迦ヶ岳といえば前鬼から登るのが普通だった。でも今はあさひの登山口が主流になった。
落石多い荒れた長い地道の林道だったのは15年前、今は殆どが舗装された。もう雲泥の差である。
林道は峠まで伸び、山頂まで楽々歩きで登れる。
登山口には、日帰りの方の車だろうか、2台が停まっていた。
最高の天気になったようだ。紅葉も終わり、何処となく寂しげな冬枯れの尾根も大峰の好きな風景の一つだ。
尖った大日山が姿を現す。
単独の方が下ってこられた。話すと多摩ナンバーの車の方だった。
遠方からこの山へ来られるということは、凡そ日本二百名山を目指してやってこられたのだろうと思ったが、矢張りそうだった。
お互い特に急ぐことも無かったので暫くの間、立ち話で弾んだ。
綺麗に見えてきた釈迦ヶ岳
八経ヶ岳もスッキリと良く見える。何時もより空気が澄んでいるようだ。
山頂の前に、千丈平の隠し水に寄った。例年なら水も涸れるころ、今年は豊富だ。3リットルを45秒で汲めた。
15時山頂着。釈迦像の足元の、狭いスペースにテント設営
ジッしていると寒いので湯を沸かし焼酎をチビチビ。
まだ日暮れには早い時刻。太陽は雲の中に入ってしまった。
誰もこないと思っていたら、群馬から来たという大きなザックの若者が孔雀側から登ってきた。その姿はとても辛そうだった
今日が奥駈二日目で今夜は深仙宿。精魂尽き果てたので全縦を諦めて明日は下るのだと言っていた。
若者が下った後、再び山頂を独占。雲から出て来た太陽
釈迦像も染まる
|
|
日没間近
|
太陽が見えなくなった
夜は満点の星、北極星が八経ヶ岳の上に輝いていた。
奈良盆地や大阪平野の街明かりも見下ろせた。
|
【 2日目 12月03日 ご来光 】
夜明け前、外気温マイナス4度、テント内0度。
まだ3シーズン用のシュラフで頑張っているが、寒がりなので湯たんぽ無しでは我慢できない。
6時13分
ご来光の方向から少し北方向、大台ケ原の左には南アルプスの荒川、赤石、聖のシルエットが見えた。
富士山も見える筈の空だけれど大台ケ原の向こうに隠れる位置にあり、釈迦ヶ岳からは絶対に見えないことが判った。
6時30分
6時39分 ご来光
赤い鯉が大空を並んで泳いでいるようにも見える雲が面白い
お釈迦様もオレンジに染まった。
五百羅漢を見下ろす
八経ヶ岳方面と、遥か左向こうに金剛・葛城の山並み
南の山並
左手前の孔雀岳と大台ヶ原
朝の山を存分に堪能して9時下山開始。
シルエットだった南アルプスもこの時間になると雪を被った姿になって見えていた。
御嶽もハッキリと見えてきた。稀にみる好天に当たったようだ。
土曜日の好天とあって9組12名の登山者と出逢った。しかし不思議にも15台の車が駐車されていた。
計算が合わないが、違うルートにも登られたのだろう。
真昼間から「夢乃湯」に浸かり、極楽、極楽・・・の釈迦ヶ岳だった。
|
|