明神平、あしび山荘前
 2017年02月15日~16日  奈良県東吉野村・大又から明神平界隈へピストン テント泊
 メ ン バ ー  単独
行    程  2/15=大又林道駐車場13:00~登山口13:15~明神滝14:15~明神平あしび山荘前15:10~明神岩(テント泊)15:30
 2/16=テント9:40~あしび山荘前10:00~登山口11:16~大又林道駐車場11:25
   上り 2時間30分(休憩を含む)  下り 1時間45分(休憩を含む)  
山    名 .
天    候  2/15=晴れ  2/16=快晴





【 2月15日】

絶好のチャンスがやってきた。大雪の後の晴れ間が二日だ、ここはテント泊だろう。
昨日から装備の準備をして手ぐすねを引いていたんだ。仕事から帰ると急いで出発した。

林道の様子。駐車場まで行けずに道脇に3台の車が停まっていた。


登山口に着いたのは13時前。
駐車場には9台の車。


駐車場から少し上ったところの登山口
ここの積雪は40cm~50cm



今日は初めから6本爪の軽アイゼン装着。
スノーシューは
明神平についてから履くのでザックにくくり着けた。

朝から上っている方がラッセルしてくださったので、すっかり道が出来ていて
ザックは重いが6本爪で難なく歩ける。


右の写真は明神滝

この辺から少々歩きにくくなる積雪。
でもまだ歩きやすい方だ。
   
 
テント泊の私は仕事の関係もあって登山口が午後の出発となった。
それでも上りだけなので遅くはない。
ところがこんな時刻に日帰り装備の方が追い抜いて行った。
大丈夫だろうか、気に掛かる。
矢張りそうだろう、無理と思ったのか引き返して来た。

  殆どの方は日帰りのようで、どんどん下ってきてすれ違う。

 

 青空が広がってきた。
 
水場付近。青空に白さも際立ってきた。
 

もう直ぐあしび山荘
 
まだ写真撮影を楽しんでいる日帰り組の方
 

あしび山荘前は青空と白銀の世界だ。これは何という白さなんだろうしびれる~。
 



天理大ヒュッテの近くに見覚えのある1張のテントが見えているではないか。
そうだ名前は知らないが多分あの方のテントだろう。
近づいてみて、矢張り思った通りだった。
「また逢いましたね~(^0^)」
雪の弥山で、ラッセルのカナビキ尾根で、そして今日、今季3度目の出逢いなのだ。


 

少し話を交わした後、私は風避けになりそうな明神岩の近くまで登ってテントを張った。

そこそこ時間が掛かることは覚悟していたが予定より随分早く到着出来た。
この大雪の後、今朝トップを登った方のラッセルが大変だった事を想像すると感謝しかない。有り難いかぎりだ。

テントは丁度樹木の空間に張った。雪は軽く、スコップでの設営も楽だった

トレースの向こうは三ツ塚分岐


先ずは雪を沸かして湯たんぽに入れる。
シュラフに入れてコタツ代わりにした。

  テントの中は暖かい。
 

風も穏やか。夕陽を受ける明神岳(穂高明神)が見えている。



長い夜が始まる。時折目を覚ますと常に星が輝いていた。


【 2月16日】

この付近から朝陽は到底無理なのでテントの中で寛ぎ、カップラーメンの朝食。
今日はスノーシューで散策をして景色を堪能したら昼には下山するだけだ。

7時ごろ前山に朝陽が差し込んできたのでテントから抜け出す。


スノーシューで散策の始まり
雪原の向こうに見える水無山から国見山が朝陽に照らされてきた。



西を見れば大峰山脈だ。


木の実ヤ塚と薊岳も見える。


前山山頂付近まで来た


真ん中の樹林の中のテントは隠れて見えないが、うしろには桧塚奥峰と右端に明神岳   (前山から)


前山と右奥に国見山


この景色、しっかり目に焼くつけておこう



名残惜しいがメモリーショットの後は撤収。


あしび山荘を見下ろしながら下山へ。
あまりの美しい光景に足が前に進まない。




あの単独者の特徴的な三角テントが見えている。
 
今日ばかりは、どこを見ても感嘆の嬉しいため息
 

東屋の中のテーブルは見えない。
踏みならされた土間の下に潜っているのだろう。

 
御前10時、随分と気温が上がってきた。
木の枝の雪がバッサ、バッサと落ちている。


雪がこの枝から落ちる前に薊岳を写真に収めておこう


名残を惜しみ最後にもう一枚


大雪の後の絶好の晴れ間、雪のテント泊は最高だった。
雪が少なくなった最近の冬では滅多に見ないほどの積雪に紺碧の空は見事だった。

踏み均された登山道に下山は楽チン楽チン。
林道の雪も解けかけていた。
真昼間、貸しきり状態のやはた温泉でゆっくり汗を流し、全く雪の無い大阪に戻り、夢から覚めた感覚になっていた。



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