【 8月25日 】
秋冬はよく通った桧塚奥峰だけど夏は初めてかもしれない。
標高は1400mを超えているので避暑には良いかもしれないと、思い立った。
林道ゲート
何度も通っている道なのであまり辛さは感じないが、一番気温の高い時間帯の出発になったので暑い。
標高が1000mを超えて明神滝まで来ると水際が涼しくなった。
一休みしたあとゆっくり登る。
水場は細くなってはいるが4本の管の全部から出ている。2.5Lを汲むのに6分も掛かった。
静かな明神平。
朽ちかけた屋根の東屋には何故か火鉢あり。
伸び伸びのシダの道
明神岳をトラバース。
奥峰への静かなブナやカエデの稜線は程よい風が汗を取り払ってくれて気持ち良い。
奥峰山頂
早速テントを張り夕暮れを楽しむ
日没
三日月も見えている。深夜は星空だったが
【 8月26日 】
朝はどんより、黒い雲に覆われて
食事を済ませた頃から雨がポツポツしてきた。
雷が鳴り出した、雨は勢いを増してテントを叩きつける。
ここは山頂だ、雷はヤバイだろう!!!
これはマズイぞ、テントの中は危ないかも、兎に角ここから脱出しなくては・・・・。
レインウェアを着て谷筋に下り避難する準備をした。
音は次第に遠くなったので留まる
又音が近くなる。ヤバイヤバイ。
そうしている内にまた音が聞こえなくなり、空が少し明るくなる。
僅か20分間の事だったが怖いトンネルを抜けたようだ。
「フ~~」大きく息を噴いて安堵した。
ガスが切れて迷岳も見えてきた
濡れたテントが乾くまでゆっくりしよう、昼寝だ、昼寝だ。
10時半、もう青い空に変わっている。下山に向けて出発。
朝の稜線歩きは風が冷たくて気持ち良い。
濃い緑の林が秋色に変わる二ヶ月後には、また来よう。
真夏の明神平
今日は誰もいない。
避暑には最高だったけど、ちょっと怖かった山頂テント泊、雷には気を付けなければ。
残り少ない夏休み、川遊びを楽しむ子供たちを横目に、いつもの「やはた温泉」で汗を流して帰った。
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