道から左に外れたところに黍殻避難小屋が見える
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中に入ってみる。避難小屋にしては珍しく一般住宅のような材質の造りだ。
中も綺麗な建材が目立った。
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行く手左に見えるのは蛭ヶ岳かも。まだ遠い。
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焼山から姫次までは東海自然歩道となっているので特に歩きやすい道だった。その姫次最高点を過ぎると、右手にカラマツが増えてくる。
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カラマツ林に囲まれた姫次の分岐。広いベンチがありここで休憩した。東京から来たという青年はここで鍋を作っての豪華な昼食だと。
今夜は私と同じく蛭ヶ岳山荘に泊ると云っていた。
見とれてしまうカラマツの黄葉
雲が掛かっていたが富士山も見えた
蛭ヶ岳は頭だけ
休憩を入れながら蛭ヶ岳への長い板階段を登る。
途中、鹿のハンターに出会う。県から委託された鹿の固体調査の方だった。この方も今夜は同宿とのことだ。
蛭ヶ岳山荘が見えてようやく丹沢最高峰の蛭ヶ岳山頂着。
山頂直下の急登を除けば標高差の割に比較的歩き易いコースだった。
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まだ昼を過ぎたばかりだったので、暫くは山頂広場で日向ぼっこでビールと展望を楽しむ。恥ずかしいのか、富士山は全容を見せてくれない。
良く見ると山中湖も見えている。一番手前には明日向かう檜洞丸も。
丹沢山から塔ノ岳への山並
焼山登山口から蛭ヶ岳
少ないと思っていた小屋の宿泊客は少しずつ増えて全員で16名となった。
先週の連休金曜日は108人と超満員だったそうで (ダイヤモンド富士が見える日だったから特に多かったのだろう)。
それに比べれば今日は静かなものだ。残念だったが期待していた夕焼けはガスが立ち込めて見えなかった。
【 2日目 11月10日 蛭ヶ岳~檜洞丸~大室山~加入道山~道志の湯へ下山 】
曇りが全く無い晴れマークの天気予報だったが山ではそうはならない。ガスで展望は無い。
朝陽と雲海は諦めた。ただ霜で板階段が滑るのは一番危険だ。先ずは様子を探りに歩いてみた。
霜はないようなので一安心だ。
予定通り檜洞丸方面へ向かうのは自分ただ1人だ。。宿泊していた皆さんの話では道志の湯までは相当厳しい道のりだと云っていた。
昨日管理人さんに行く先を話したとき、「むっ」と一瞬口を噤んだ感じがしたのはそういう事だったのかもしれない。
案内書のコースタイムでは9時間半となっていたので歩けるだろうとコース設定をしたのだが、少し不安が過ぎる。
先ずは急降下から始まった。
案内書では檜洞丸の山頂まで4.6kmで3時間20分。これで厳しい感じは察しがつくがどうなのだろう。
ザレ場の多いアップダウンが続いたが、休憩込みでコースタイム内で歩けたことで、この先も歩けそうな自信になった。
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山頂に雲が掛かる蛭ヶ岳を振り返る
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ザレ場に梯子
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青ヶ岳山荘(青ヶ岳とは檜洞丸の事)
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檜洞丸山頂もガスの中
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その先も油断できないヤセ尾根が続き、クサリ場やロープも多かった。
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犬越路 避難小屋も見えている
ここまで8.3km。全く気が抜けない緊張の連続だった。 |
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ここまでくれば一安心、小屋でひと休みだ。
でもここから標高差500m、大室山への登りが待っている。
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ヤセ尾根とザレ場の激しいアップダウンだった。
地道に登って大室山
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もうここまでくればルンルンだ。葉が落ちてしまった加入道山のブナ林
800mまで下れば今が盛りの紅葉
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ほぼ予定通りで道志の登山口へ下山
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温泉の前の沢沿いの紅葉 |
「道志の湯」
もう少し簡単と思っていた丹沢だったが、丹沢の奥深さを十分味わえることが出来た。
この山域は壮年期の山で崩壊地が多く、特に蛭ヶ岳から犬越路までは丹沢の核心部。ザレ場を通過することもあり危険な所が多かった。
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