午前中の東御市からやってきた隣町の上田市。
午後からの太郎山は時間との勝負となる。虚空像山への周回コースを予定しているがどうだろう?
時間的に無理な場合は太郎山で引き返すとしよう。
太郎山は信州の里山。上田市民の憩いの場として親しまれている。
表登山道と裏登山道があるが、表から登る。よく整備された登山道ではあるが意外に急な坂道だった。
太郎神社まで1時間と少しだった。神社の裏手が山頂かと思いぐるっと廻ってみたけど何も無い。取り合えずは休憩。
太郎山の山頂は少し西へ行ったピークだった。
丸い広い見晴らしの良い山頂からは北アルプスがずらりと並んで見える。ただこの時間は少し霞んでいる。
御前中だったなら申し分のない眺めだったろう。
さてこれから虚空蔵山へ縦走して千曲川迄下れるだろうか。もう午後3時が近付いている。案内書は持っていないが道が載っていない2万5千図はある。
エスケープルートもあるようなので兎に角は進んでみることにした。
広い尾根道は歩きやすい。途中には街が見下ろせる展望地が数箇所。稜線の果てに虚空蔵山らしき鋭い峰が見えている。
あの峰だろう、もう直ぐか・・・何度も騙された岩峰には幾つかの山城跡があった。
今日の上田の日没は16時32分。虚空蔵山に到着したのは15時43分。
狭い山頂だったが見晴らしが良い。千曲川と上田の街がスッポリと眼に入る良い眺めだった。
もう尾根通しでの縦走は到底無理な時刻だ。
虚空蔵山の手前に座摩神社への下山ルートがあることは途中にあった案内板で知っていた。此れを下ろう標高差は約600mだ。
最初はトラバース気味の下り道、歩きやすかった。そう思ったのも束の間、激しい下りが待っていた。
岩を抱える崖の斜面、長いロープ場、足場の薄いザレ場。沈みかけた陽との競争になったけど、慎重に、慎重に・・・・・。
座摩神社の屋根が見えるころには街には灯がポツポツ。
神社の石段を下り、座摩神社登山口に到着したのは日没時刻を20分ほど過ぎていたけど、まだ明るさは残っていた。
ここからはヘッデンの出番。国道沿いに約1時間あまりを歩き、出発地へ戻った時、あたりは真っ暗。
和泉ナンバーの車1台が待ってくれていた。
表登山道登山口に路駐した。駐車場がないので路中の車は多かった。
この階段が表登山道の入り口
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シッカリ踏まれた道だ。丁表示があり判り易い。
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太郎神社の立派な鳥居
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ここで一息
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太郎山山頂 帽子を被った可愛い御地蔵さんがあった
尾根の端に虚空蔵山 一番奥には北アルプス
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縦走路
虚空蔵山
座摩神社
座摩神社兎峰コース登山口へ下山
山を守ってきた地元の方々の心使いが山のあちこちに現れている山だった。
下降気味の天気の午後だったけど、もう少し条件の良い日に千曲川やアルプス展望を楽しんでみたい気がした。
下山後の温泉は「武石温泉 うつくしの湯」
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