堂津岳や東山の知識は殆どなかったが「信州山岳ガイド」に載っていた。
堂津岳は信州百名山の一つで、日本の秘境百選の奥裾花自然園から登る訳だが、前日の雨が残っていて、
足元が悪い中を朝早くから登るのは嫌だったので登山日を1日ずらした。
その代わりを自然園の散策とヤブや雪の状態確認で稜線までの下見に充てた。
【2018年5月14日】
前日の自然園
奥裾花自然園 水芭蕉群生地
長野市から白馬村へ抜ける国道406号線から裾花川に沿って15km程北へ入ってゆく。
奥裾花自然園までの道では高妻山や戸隠連峰が近くて美しい姿で迎えてくれる。
高妻山(右)、乙妻山(左)
広い駐車場(410円)
取り敢えずは稜線まで登ってみよう。自然園まではバスと歩きだ。
ここが自然園入口 登山口(道標は中西山登山口となっている)はここを左へ
ここの登山口から約1時間で稜線に着いた。今日の空気は透き通っていて山が綺麗だ。
戸隠連峰
一番左端の低い山が戸隠山と八方睨 真ん中高くて大きな峰は主峰の西岳とその左の本院岳 右に1峰、2峰、3峰と続いて見えている。
真ん中左に大きく堂津岳 真ん中最奥に妙高山も見えている。
状況確認が終わり下ったあと自然園を散策、ここには観光客の姿がある。
この自然園は水芭蕉の数では尾瀬を凌いで日本一だと言われている。
池にはクロサンショウウオの卵
静かな巨木の森が広がっていた。
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【2018年5月15日】
堂津岳へ
昨日の下見した結果、ワカンやスノーシューの必要は無さそうだったので軽アイゼンだけ持参した。
稜線までは昨日偵察している。引き続いて天気が良いので足元の乾いているところも増えた感じだ。
花は登山口に近い所からサンカヨウ、ニリンソウが現れる。
少し登ればキクザキイチゲが限りなく続く。
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雪は殆ど解けている
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稜線の手前の雪屁は登れるほど低くないが横から根曲がり竹やヤブが突き出していて登りやすいところまで踏んで行けた。
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稜線に着き、目指す堂津岳は遠い。
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今年刈られたと思える切り株もあり、稜線の道は意外に歩きやすい。ただ足を引っ掛けない様に気を付けての歩きになる。奥西山の三角点。
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良く刈られている。
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残雪上も歩き易く、今日の様な暑い日にはひんやりして気持ち良い反面、藪に突き当たる事もあるので登山道が安心はできる。
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稜線に乗ってから約2時間歩き愈々山頂へ
何処までも咲いているキクザキイチゲに加えてカタクリやシラネアオイが増えてきた。 |
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石車に成りそうな恐い小石のザレ場の急坂。
帰路にはアイゼンを付けて下った。
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見通しも良くなり、振り返れば明日登る予定の東山がドームのように盛り上がった姿に。
背後には後立山連峰。
山頂手前では覚悟していたヤブは未だ静かに雪ノ下。
懸念していたヤブ漕ぎを回避できる雪を伝って堂津岳山頂に立てた。
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残雪の無い小笹の中に三角点を見つけた。
いつも見る山の姿ではない、滅多に見ることの無い角度から、この山を中心にして名山が取り囲んでいるようだ。
山頂に出来ていた大雪屁の面影
白馬岳から雪倉岳、朝日岳まで連なって見える。
間近に見える雨飾山
長い道のりを帰るのは気が重いが、道端の花がずいぶん癒してくれた。 |
キクザキイチゲ
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キクザキイチゲ
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サンカヨウ
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キクザキイイゲの白
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ニリンソウ
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ツバメオモト
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シラネアオイ
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カタクリ
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下山後は地元「鬼無里(きなさ)の湯」へ
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