更に進めば川の向こうに見えてきたのが祖母谷温泉
|
|
橋を渡って道が二つになった。広いほうへ進んでみると河原に湯気が立っている。
露天風呂だ。下山後が楽しみになる。
|
河原から引き返して登山道に戻るロスはあったけどシッカリ目に留めた露天風呂だった。
最初は草が長くなっている林道跡を進む。足元は良くない滑りやすい登山道が続く。
前を行く重そうなザックの青年に追いついた。この青年は親不知まで抜ける予定だと云っていたが、かなり辛そうに見える。
この後、途中までは励ましながら相前後して歩いた。
この時期9時半スタートとは余りに時間帯が悪い。然も標高600mからとは梅雨明けの強烈な暑さが堪える。
特に黒部側は白馬村側に比べて気温が5度も高いのだ。
何度か沢を横切った時の冷たい水が嬉しい。疲れが溜まり脚が上がらないが油断できないトラバースも多かった。
このキツイ所は「百貫の大くだり」と呼ぶらしい。
一旦楽な道に成る。1800m付近で草刈作業の方たちが下ってきた。
この附近の草刈をするようだ。この方達とは今日の不帰岳避難小屋で同宿となるそうだ。
|
疲れは頂点。滑りやすいロープ場も時間が掛かった。
|
|
小屋の手前でシッカリ水汲みをして、予定より大幅に遅れて
17時25分、不帰岳避難小屋到着。
|
小屋には早朝出発の祖母谷温泉から登ってきた夫婦連れの方が到着しておられた。
1時間遅れて青年も到着。草刈作業の方3名も戻ってこられた。計7名の同宿となった。
この長いルートの草刈は大変だろう。
足元は悪いが草刈が済んだところは見やすいので安全だった。
明日は清水岳から旭岳方面の草刈をされるとか。本当にありがたい、感謝ばかりだ。
【 2日目 2019年7月26日 】
【 不帰岳避難小屋から清水尾根、そして白馬へ 】
朝の不帰岳避難小屋出発前
暑く辛かった昨日とは一変、標高は1950mの早朝は涼しくて気持ちが良い。快調なスタートが出来た。
清水岳までの清水尾根は広くて開放的な眺めだ。ずっと続くお花畑は圧巻。
|
|
|
剱岳
|
|
|
一番奥の清水岳を目指して
|
お花畑で一休み、先行されていた夫婦連れも休んでおられた。
立山、剱が近い。
もう一度、後立山の連山。ここは立山と後立山が同時に見える絶好の場所だった。
先行の新潟のベテランご夫婦
天気良くこの稜線、超気持ちいい
稜線に咲く花は在り来たりだけど、広がりが凄い
|
|
|
|
|
|
|
|
|
清水平到着
|
清水平は広い。三角点、最高点へも足を伸ばした。
雪渓の水は豊富、此処でたっぷり補給した。
清水岳から裏旭の手前までは平坦な道が続くので殆ど標高は上がらない。見えるのは小旭岳。
雪渓の横で休む。毛勝山や僧ヶ岳が近い
|
|
|
|
裏旭
|
|
|
この雪渓を横切り白馬の稜線へ
|
|
白馬山荘が見えてきた
|
白馬山荘到着
別棟のスカイレストランで先ずは生ビール850円。ラーメン1100円なり。
暫らく休んで山頂へ向かう。
道脇の花
この時間帯はまだ青空だ。山頂の人が見える。
夜の天気は思わしくないので、予定していた天狗山荘でのテント泊は止めて下の白馬頂上小屋に泊まる事にした
白馬頂上小屋に着くころはガスが巻いてきていた。
小屋に着くころ、あれっ見たような顔の女性が、何と囲炉裏の仲間達です。
テント設営して今から山頂へ行くところだったとか・・・・・のちほどテント場で・・・と
一緒に乾杯したかったけど、タイミングが合わず残念!
明日、明後日の天気が気に成る。台風の影響があるようで、明日の午後からは雨、明後日の朝までかなり降る予報となってきた。
雨のあと明後日に険しい黒部側へ下るには危険かも知れない。
何度も予報の変化を確認してみたが、無理せずエスケープしての下山を選択した。
【 3日目 2019年7月27日】
【 台風到来の雨で止む無く、白馬から大雪渓を猿倉へエスケープ下山 】
気持ちは下山へ。青空の有る内に。 小屋前からの杓子岳と白馬鑓ヶ岳
下山途中の花達 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
大雪渓を下る
雪渓の下のほうでは人、人、人の行列で登ってくる。
午後は雨の予報なのに・・・・・・どうなっているのだろう
白馬尻小屋
白馬尻小屋前で小蓮華岳を見上げる
猿倉荘バス停 8:55分のバスで白馬駅へ
白馬駅~この間はJR東~南小谷駅乗換~この間はJR西~糸魚川駅
糸魚川からは在来線が無くなっていて、各第三セクターが繋いでいるとの事。
南小谷、糸魚川間のJR西は新幹線が有るとは言え、在来線が飛地と成っているのには驚いた。
乗換は面倒だったので「糸魚川」から一駅の「黒部宇奈月温泉」まで、初めての北陸新幹線の「はくたか」で繋いだ。
今時の車両の良さにビックリなことばかり。
座席の前後は広くて、各席には電源、パソコン用のテーブル。世間知らずの私は新しい発見ばかりの公共交通機関だった。
|
無事車に戻り風呂に入った後、雨の中帰阪へ。
もし天気がよかったとしても、計画通りコースを踏破できただろうか?筋肉痛が治まりつつある今は疑問に思っている。
上りの累積標高差が2870mも有った事は想定外だった。
時期とスタート時刻を考慮し、究極の軽量化をしなければ、衰えてきた今の自分には再挑戦は無理かも知れない。
|