ここまで来れば山頂は近い、快適な稜線歩きが始まる (武利岳への稜線に乗った)
 2020年07月09日  北海道北見市石北峠東側から武華山林道で武華登山口・前武華経由で武利岳へピストン
 メ ン バ ー  単独
行    程  武華山林道ゲート5:00~武華山登山口5:35~尾根~7:30前武華ピーク7:55~8:45鞍部8:50~
 ~9:40武利岳への稜線突端9:50~11:05武利岳11:40~12:43稜線突端12:56~鞍部13:18~
 ~14:40前武華ピーク14:50~武華山登山口16:13~武華山林道ゲート16:50
     計 19.2km 11時間50分(休憩 約1時間20分含)   全行程の上り累積標高
 
約1600m
山    名  武利岳(むりいだけ 北海道百名山 1876.3m)
天    候  晴


昨日は天気も悪く、雨の合間をみて立ち寄った「青い池」
十勝連峰の山への基地となる白金温泉に近く、横を通り過ぎることが多かったけど、今まで寄ることもなかった青い池。
この数年異常に観光客が増えたようで売店も出来ていたが、今年はコロナ禍の中、人も疎らでゆっくり回れた。
1年半前に出来た白金ビルケという道の駅に駐車して歩いてみた。青い池までは往復4km、オゾンを浴びて程よい運動ができた。





夕方層雲峡温泉の黒岳温泉に浸かり、無料駐車場で車中泊した。
夕方には雨が上がり、層雲峡独特の岩壁の向こうには青空が見えてきた。明日の好天が期待できそうだ。


7月9日、国道39号で石北峠を超えて北見方面へ少し下ると、左手に武華山登山口の道標。
直ぐに車止めのロープがあるが、外せるようになっていたので進入させてもらった。
轍から外れた道の真ん中には50cmもある草が茫々と生えていたがなぎ倒して進める。

3年前には撤退した苦い経験がある。林道の状況は判っていたので例のところまで進んだ。


例の所へ到着。この先は林道崩壊しているので車はここまで。

日本の標高順300高山達成にはあと3座。その残り3座の一つが武利岳(むりいだけ)。
3座共に一度撤退しているので3年間は全く進展がない。自分にとってはミッションとも言える武利岳だ。
前回の撤退は2017年8月8日の暑い日だった。
今回は比較的気温が低く歩き易いのかもしれないが、膝痛の悪化と共に明らかに体力の低下を感じている。
出来るだけゆっくり休憩を取りながら歩けば何とかなるだろう。

ルピナスが繁殖しているスタート地点。




崩壊している林道は3年前と変わらず放置状態で当分復旧の見込みは無さそうだ。先ずは武華山登山口へ。
昨日が雨だったことを念頭にレインウェアを着て進む。

ヤナギランが咲いていた
  大きなフキを掻き分けて沢沿いの林道跡を進む。


  
武華山登山口入林ポスト
今月の登山者は7/4、7/6、7/7、いずれも1人ずつ。
7/4にはコル辺りでヒグマを見たとの記録。

笹薮が多いのでマダニ対策にはレインスーツで対応できているが、
ヒグマ除けの笛も頻繁に使うことになりそうだ。

 
今は通行止めと成っているライオン岩コースへの分岐点
この前後は笹が被る道。前回より薮が濃くなっている。


 

尾根に辿り着けば笹薮は無くなった、ここからはハイマツが被ってくる。身体が跳ね返される。
ハイマツの背丈が低くなり見透しが良くなってピークへ。

武華山への分岐点となる前武華だ。


良く晴れて気持ち良い日になった。
前武華から見る武華山



目指す武利岳


暫く展望を楽しみながら休んだ後は再びハイマツの薮を下り鞍部へ。



最低鞍部の笹薮の中からちらっと見えたのは北見富士か?
愈々前回撤退した鞍部の薮だ。多少記憶は残っていたが突っ込みやすいところを慎重に探しながら進む。
薮の急斜面になり、滑り止めに持参したチェーンアイゼンを着けると、少し楽になった。


薮の急坂から解放され、見透しの良い稜線の突端に着いた。合羽を脱ぎマダニから解放され、見透しも良くクマ除けの笛からも解放だ。
素晴らしい眺めだ。振り返ると辿ってきた前武華や武華山がくっきりと見える。


表大雪の山並みも


次に登る予定の平山やニセイカウシュッペ山方面。

 
此処まで来れば薮もなく遮るものは無い、快適な稜線歩きが期待できそうだ。




稜線の足元には花も多かった。
イワブクロ

  コケモモ
 

イワヒゲ
 
エゾツツジ
 

直下まできた、もう直ぐか。でも山頂はもう一つ先にあった。


山頂到着


6時間も掛かってしまった。安全にゆっくり歩いたので仕方ないかも。
ミッション達成だ。山頂では約30分間、開放感に浸った。
今となっては夏はこのルート一つ。登る人が少ない山となったようだが素晴らしい稜線、豪快な姿は勿体ない。



帰路も慎重にゆっくりだった。前武華まで戻り、東大雪の主峰を見納めして下る。


前武華からの下り、ハイマツの薮帯は乾いていた代わりに黄砂のような花粉まみれになった。
背丈程のフキの回廊が無くなれば終着点は近い。


12時間近く掛かり、無事、ルピナスの群生の向こう見えるマイレンタカーまで戻ることができた。


大満足の後は、層雲峡のコンビニで調達した氷で膝をアイシングをした後、温泉でケア。
無料区間の紋別自動車道で、明日予定している平山へのアクセス地点となる白滝道の駅へ向かった。
明日も多少歩けるかな?



TOPへ  山へ残した足跡(日付別)  山へ残した足跡(山域別)   大峰へ残した足跡  台高へ残した足跡 
日本300高山                  日本100名山
  日本200名山  日本300名山