ずーっとチェーンアイゼンで歩けてる。
標高1050mの尾根に乗ったところで薄くオレンジに染まる朝の稲村ヶ岳が見えた。
1回目の休憩をとりエネルギーを補給した。
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カナビキ尾根最後の急坂を登りトラバース気味に歩けば河合古道は近い。
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青空も見えるが天女の舞方面の樹氷は落ちている感じがした。
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頂仙岳北面ならば標高が200m高いし樹氷が残っているかもしれない。
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天女の舞を諦めて頂仙岳へ行こうと決め、カナビキ分岐で休んでいる所へ川合から登ってきた名古屋の青年と出会う。
今日、八経ヶ岳まで行きたいと言っていたが歩の運びを見る限りでは無理だろう。
ここからが厳しくなるので無理しないで撤退も視野に入れるようにと忠告をした。
カナビキ分岐でスノーシューに切り替えて進む。青年はワカン敷きで私の後ろを歩いいてきた。
矢張り少しずつ積雪が深くなった。徐々にスピードが落ちる。
頂仙岳直下で分かれた。青年は古道をトラバース、私は北面へ。
北面にも樹氷は無い様だ。でも山頂まで行って展望をしたいので急坂をスノーシューでラッセル。
斜面を30mほど登ったとっころで右足に違和感。「な~んだスノーシューが外れたのか」
と思ったが、何とベルトが切れていたのだ。
片足だけ前爪アイゼンで登ろうとするも、沈みが酷くて全く進むことが出来ない。残り100mだが諦めよう。
樹氷は無くて残念だけど風はなく暖かい日差しだ。しかも青空が綺麗だった。暫く休んでゆっくり写真でも撮って帰ることにした。
何気ない雪山の光景だけど
冬枯れのブナは青空と雪とのコラボで一際引き立つ美しさだ
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帰路、一片の雲もない快晴のもと、稲村ヶ岳をみる。
こちらは大普賢岳と国見岳
カナビキ分岐まで戻った時、カナビキ尾根を登ってきた二人連れが天女の舞へ向かっていった。
樹氷は落ちていたが青空の冬の大峰は気持ち良い一日だった。
いつもの「天の川温泉」は今年二回目。
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