登山口
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静かな森の中を抜けて1時間足らずで岩壁に近付いた。
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標高600m足らずだったが大迫力の壁の際には雪渓が残っていて見ただけで躊躇する。
大きめの雪渓は斜度もありカチンカチンでアイゼン無しでは無理そうだった。
アイゼンを履き、雑木に掴まりながら下降し、出来るだけ幅の狭まった所で雪渓を渡った。
こんな所がどんどん出て来たら嫌な気がしたが、結局その後現れた雪渓では際を通過するだけで問題無かった。
不安定なガレガレの急坂が続いた。丁度南アルプス鋸岳の角兵衛沢のガレ場を登る感じに雰囲気が似ていた。
休憩は多めに取った。
稜線まで登り、もう楽になれるかと思ったが、その後も激しく急登が続いた。
灌木帯になった所で展望が開け嬉しくなる。
栂海新道の山並みがよく見える、その左には気高く気品のある雰囲気の雪倉岳から白馬岳への山があった。
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もう山頂は近いかも。
遠くは無かったけど岩岩していて歩き難いので結構時間が掛かった。
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山頂
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山頂は灌木に囲まれた狭いスペースだった。白馬まで見えたけど雨飾方面は霞んでいた。
微かに見えた雨飾山は鋭くてかっこいい
近くには痛々しい山肌の青海黒姫山が見えた。
タカネバラと白馬岳方面
低山とはいえ厳しい登りだったので下山はタップリ時間を掛けて花の写真を撮りながら下る。
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タカネバラ
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ナナカマド
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透明感のある紫色のシャガ
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ちょっと色褪せた終りかけのシラネアオイ
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沢で大休憩して膝を休めた。
そして嫌だった雪渓へ。気温も上がった為かアイゼンも程よく効いて安全に通過出来た。
帰路高波池に寄り明星山へのルートを目で追って見た。
反対からのルートへの周回下山も考えてはいたけど出来るだけ膝への負担を少なくする為に距離の短いピストンになった。
無理せず良かったのかもしれない、十分満足した。
ヒスイ峡からのコースは残雪状況により難易度は相当高くなりそうな山だ。
長者温泉「ゆとり館」で汗を流した
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