久しぶりに台高の別荘で日の出を見たいと思った。天気予報では好天が期待できる。
風も弱く雲海のできる条件が揃いつつあった。
雪は融けてそうだったけど一応は前爪アイゼンとチェーンアイゼンを用意した。
最近調達した焚火セットも入れ、何やかやで結構な装備となってきたが今年の夏山行の感触を掴むには良いかも知れない。

【 2022.03.24 】
今日は登るだけなのでゆっくりスタートでのんびり歩く積りだ。というよりそうしなければ体力的に限界なのだ。
林道終点の駐車場には5台、当然だろうが10時はとっくに過ぎているので誰もいない。
この付近に雪は全くないが村を通り過ぎるときに見えた頂には霧氷が見えていたので積雪が有るのだろうか。
10:25出発
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10:37 登山届けポストに投函
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明神滝
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明神滝の上部辺りから雪道となった
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晴れ予報だけど未だ青空は見えない明神平
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あしび山荘の軒下で4人ほど休んでいたが何方も
桧塚方面へ行った人はいないらしい。
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明神岳北斜面をトラバースして桧塚方面へ方向を切り替えると踏み跡は引き返している。
新雪が20cmの尾根を進む。この時期の雪は重いけど浅いのでアイゼンは不要だ。
時間はたっぷりあるので、のんびり歩いていると青空が広がってきた。

見えた桧塚奥峰山頂。
桜が咲いたような山頂の霧氷を初めて見たのは25年前の正月だった。その時の感動は今も鮮明に覚えている。
山を初めて2年が過ぎたころに明神平で出会った詳しい方に勧められた山が桧塚奥峰だった。
ならば山行100回目の記念に是非登ってみようと思っての事だった。
それ以来、台高の絶好の展望台、桧塚奥峰は大峰釈迦ヶ岳の千丈平と共に自分にとっては別荘の積りでテントを張ることが多くなった。

今回も最高の条件、風弱く日当たりの良い山頂の積雪は10cm程度、夕食までの一寝入りが気持ち良い。
夜9時過ぎ、トイレついでにテントを出て、電波が入る山頂標近くで仲間の定例ZOOM会議にちょこっとだけ顔出しした。
こんな山頂で電波に乗せて顔を見ながらリアルに話ができる事など20年前には考えもしなかった。文明の進化にはいつも感動してしまう。
【翌日 2022.03.25】
5時半ごろ、未だ薄暗い中、足音がしてソロの青年(YAMAP名:おさるのユージさん)が三重県側から朝陽を見に登ってきた。
ダムから2時間で来たという、ハイスピードの脚だ。
2人で山談義をしながらご来光を待つ。
日の出は5時55分ごろだったが何となく昇ってきたご来光。
雲は無いが空気が霞んでいて染まり方が今一つだ。

夕陽のような朝陽
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おさるのユージさん
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シンボリックな山頂の1本の木。陽は桧塚と迷岳の間に

ドンドン気温が上がり周りの山の姿がハッキリとしてきた。八経ヶ岳付近は大普賢岳の後ろに重なって見えない。
テントを乾かしながら展望を堪能、いつ見てもこの眺めは素晴らしい。



下山は自分の踏み跡を帰る

明神平まで戻ると、あしび山荘の周辺には天王寺高校山岳部の生徒達がテント撤収の最中。
楽しそうに賑やかだった。

これは今シーズン最後の積雪だったのかも知れない。
何時もの「やはた温泉」に浸かり、川向うの食堂で昼食済ませて帰阪した。
翌日の今日は筋肉痛と膝痛でちょっとね。来シーズンの積雪期のテント泊はもう無理かも。
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