![]() No,333 仙丈岳と仙塩尾根から北岳へ (南アルプス)
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2002年6月22〜24日 | 前夜車中泊と 2泊3日(テント泊) |
メ ン バ ー | 単独 |
行 程 | 1日目 北沢峠〜仙丈岳〜伊那荒倉岳〜高望池(幕営) 2日目 高望池〜野呂川越〜三峰岳〜間ノ岳〜北岳〜肩の小屋前(幕営) 3日目 肩の小屋前〜白根御池〜広河原 |
山 名 | 仙丈岳(3033m) 大仙丈岳(2975m) 伊那荒倉岳(2517m) 三峰岳(2999m) 間の岳(3189m) 北岳(3192m) |
天 候 | 1日目 晴れ時々曇 2日目 晴れのち曇一時雨 3日目 晴れ時々曇 |
梅雨とはいうものの雨は降らず、好天続きで気温も高い。梅雨明けを待つこともないか〜。 アルプスも雪解けは早そうだし、同時に花も一斉に咲くのだろう・・・・・と言う事で急遽計画した山行きです。 【6月21日】 大阪を昼過ぎの1時出発。西名阪から中央道へ。 韮崎インターで降りて白根のコンビニで買い物を済ませ、 薄暗く成りかけた道を夜叉神トンネルを目指して走った。 トンネル手前に明かりが見えてくる。 右に左に車が止まっていて正面のゲートが閉まっていた。 車を前に出しライトで照らして看板を覗く、『工事の為、6月中は平日通行止め(但し土日の昼間は通行可)』。 広河原まで入る予定ではあるが仕方あるまい、どうせ広河原から北沢峠へのバスは朝9時なのだ。 『待てよ、下山予定は平日の月曜日か・・・車は通行止めか〜どうしよう・・・・ 奈良田方面は通行できるのだろうか?』心配しながら車の中でビールを飲み、食事をしてシュラフにもぐり込む。
参考地図 【1日目 6月22日】 北沢峠(9:35)−3合目(10:15−10:25)−5合目(11:00−11:13)−小仙丈を過ぎた鞍部(11:45−11:53) 仙丈小屋(12:50−13:15)−仙丈岳(13:35)−大仙丈岳(14:00−14:05〜引き換えし14:35)−伊那荒倉岳(16:50)−高望池(17:00) 4時半、外の明るさで目が覚めた。車の周りには人がいっぱい出ていた、後ろの方にもずら〜と車が連なっている。 隣の車の人との話では奈良田方面は平日でも通行できるようなので一安心した。 6時、ゲートが開き、広河原に向かって車の行列となる。 天に突き上げるアルプスの山々が車窓から見えてくる、ワクワクしてきた。『さあ〜やるぞ〜』 広河原には早くも北岳方面へ登る人達が仕度を始めていた。北沢峠へのバス待ちの時間は2時間以上もある。 日の当る場所で寝転び、山を見上げながら時間をつぶす。 バス二台で約50人ほどが北沢峠へ。 愈々、気を引き締めて仙丈岳に向かって歩き始める。 針葉樹林帯の中、五合目を越える辺りからちらほらとを周りに山がのぞきだす。 潅木帯からハイマツ帯に変ると一斉に展望が開けた。甲斐駒の岩肌が白く魔利支天が真近に見える。
鳳凰三山から北岳、間ノ岳まで見えてきた。白や黄の花も増えてきて、やっとアルプスの実感を味わう。 小仙丈岳を過ぎたコルで休んでいると3組ほどのパーティが下ってきたので仙丈小屋へのトラバースルートを念のために確認をする。 なにしろ僕の地図は30年前のもの、あちこちで少しずつ違うのである。 仙丈岳の手前から仙丈小屋への道は少し下ってゆく。 ハイマツの中にライチョウが姿を見せ、カメラを向けて近づいても逃げない、バッチリ、シャッターがきれた、ラッキー♪
仙丈小屋は風力発電の羽根が勢いよく回っている。小屋の管理人が出迎えてくれた。 隣に子供もいた、奥さんのような人も居たが客は誰も居ない様子。 ガスが出て寒くなってきたので小屋の中に入り、缶ビール一本(500円)とコンビニで買った冷やし中華で昼食とした。 この先、水は当てにならないので20メートル下った沢で2日分の3リットルを補給する。 随分重くなったザックで仙丈岳頂上へ。頂上には高齢の男性が二人ほどいた。 カメラを構えてガスが切れるのを待っている様子だ。 ここからは左に大きなカールを見ながら南の大仙丈岳へ。 ここから仙塩尾根。 大仙丈岳を少し下ると雪渓に出た。道がはっきりしてない。 右へ左へ進んでは戻りしているうちにどういう訳か磁針は北を指している。磁石の効かない場所なのだろうか? とにかく登ってみると、また大仙丈岳の看板が・・・・・あっれ〜、やってしまいました。 戻っていたのです。過去2回ほどこんな経験があったものの、またやってしまうとは情けない。 時間のロスをしてしまったので先を急ぐ。 ハイマツの中でまた違う尾根に降りかけたが5分ほどで気がつき引き返す。 標高も2700mぐらいからはガスもなく明るくなり潅木帯になる。 小さなアップダウンを繰り返しながら少しづつ下ってゆく。標高2600mでとうとう樹林帯に入る。 伊那荒倉岳まで結構長かった。少し下ったところ、樹林のなかにポッカリと明るい日差しの場所、高望池の道標のあるところに着いた。 予定していた場所なのだが、思っていたより随分感じが良い場所で安心した。 風の音も、鳥の声も全くない不思議な空間である。 池とは名ばかりで水は涸れ、辺りにはコバイケイソウの緑の葉と黄色い小さな花が一面に咲いている。 缶ビールと食事を済ませ外も明るい内に寝てしまったようだ。 夜中11時ごろ一旦目が覚めた。唯一つ、フクロウの鳴き声がよく聞こえていた。
【2日目 6月23日】 高望池(5:40)−岩峰(6:10−6:15)−横川岳(6:55)−野呂川越(7:10−7:20)−三峰岳(10:40−10:50) 間ノ岳(12:00)−北岳山荘(13:32)−北岳(15:25)−肩の小屋テント場(16:00) 起床予定の4時半を過ぎて、時計の針は5時。 天気も良い、テントも湿っていない、急いで準備をしスタートする。 一旦登って下る、また登り返すと岩峰。展望よく今日のコースがよく見える。ここから下って登り返しの尾根の厳しさが覗えた。 最低鞍部の野呂川越からは両俣小屋へ下れる道が交差している。一息入れアミノバイタルを補給した後、少しずつ登りが始まった。 樹林の足元にはコイワカガミの群生が拡がり和ませてくれるが、倒木の多い道がやたら続く。
潅木帯になったところから間ノ岳や三峰岳が見えてくる。休憩が多くなり、三峰岳は近づくにつれて険しくなってくる。 一歩一歩ナダレの危険を感じながら残雪の上を通らなければ成らず、すこしビビル。 偽ピークに騙されながら、ガレた道を、1分歩いては10秒立ち止まりを繰り返しヘトヘトで三峰岳へ。 ここでの標高差700mは厳しかった。しかし次の間ノ岳までの190mを考えるとうんざりする。 三峰岳のピークに立つと、南の下の方に熊ノ平小屋がみえ、少し東の稜線に農鳥小屋の赤い屋根がみえた。 上のほうはガスが出てきて北岳や間ノ岳の山頂は見えない。 約1時間で間ノ岳山頂へ辿り着いたが、風が冷たく視界はなし。すぐ北岳へ向けて降りてゆく。 間ノ岳の山頂辺りまで残雪は広い範囲で残っている。 髪の毛がベトベトになる程の濃いガスの中に北岳山荘が目の中に入ると何だか嬉しくなってきた。 もう直ぐキタダケソウが見れるからだ。
八本歯コルコースへのトラバースをとり、ハシゴや雪渓の周りに、待ちに待ったキタダケソウに遂に合うことが出来た。 カメラを抱えた人達がそこかしこで写真を撮っている。 山頂に立ち、記念の写真を撮って肩の小屋へくだり、雪渓の下の風の無いところへテントを設営するころ小雨が降ってきた。 急いで設営したが少し濡れてしまった。 気温も低くなり寒さが堪えてきたので、人の疎らな肩の小屋に入りストーブで暖まり、群馬県から来たという登山者達と1時間ばかり山談義で過ごす。 テントに戻り、着れる物は全部着てシュラフに潜り込んだ。それでも寒い、カイロを取り出し身体に3箇所貼り付けて何とか寝ることが出来た。 【3日目 6月24日】 肩の小屋テント場(6:15)−白根御池(7:45−8:30)−広河原(10:00) 昨夜の天気は嘘のように、からっとした朝、4時に起きる。 鳳凰三山の向こうが明るくなりはじめていた。上空には雲がかかっているが遥か遠くまで見渡せる。 淡い明かりの雲の上に富士山、八ヶ岳、北、中央アルプス、御岳の右裾には白山まで見える。この時期これだけ見えるとは実に運が良いのだろう。
もう下るだけだ、ゆっくり仕度をしてのんびりと楽しむ事にしよう。 お花畑はいっぱいの花が咲いている。小太郎尾根に沿って分岐を通り白根御池へ下る。 小屋でビールを飲むと気持良くなり、日向で軽く昼寝をする。 しばらく山腹をまいて急な坂を下って広河原の駐車場へ。 三日間の汗は、山里の趣のある奈良田温泉で流し、山菜そばを食べる。身延から清水IC、東名高速、名阪道で大阪へ戻る。 梅雨の時期、好天に恵まれ最高の山行が出来、大満足です。仙塩尾根が別名馬鹿尾根と言われているのが分かった様な気がしました。 |