樹林帯の中、緩やかな整備された道が続く。
立派な道標も付いている
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林道併用区間の丁寧な案内もある。
矢張りTJAR(トランスジャパンアルプスレース)のコースになっているからだろう。
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標高が2000mまでは紅葉の中を登る
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金色に輝くカラマツ林の遥か向こうに白い雪を被った塩見岳が見える
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標高が2200mになると足元に雪を見るようになり、
2400mではキラキラと光る霧氷に感動。
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塩見岳、悪沢、赤石方面が目に入る展望地は2500m
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2690m、すべり易い斜面になりアイゼンを装着
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森林限界まで登って来ると風をまともに受けるようになり、ガスが舞っている。
真ん中に薄っすらと見えているのが仙丈ヶ岳山頂の様にも見える。
右のコブは大仙丈ヶ岳かも。
標高2800m、登山口から6時間半を過ぎたころ岩稜地帯になり、風は強烈。もうここは冬だ。
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ハイマツの中の道もある
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凍てついた道標は小屋へ下る分岐。来たぞ来たぞ山頂はもうそこにある筈。
でもガスの中で辺りは見えない。ここにザックをデポして山頂を目指した。
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トレースは下山に向いた一本のみ。
山頂から小屋を周回して北沢峠へ下った人のものだろう。
一瞬の青空が見えた山頂着は13時25分だった。
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苦労したスマホ三脚での自撮りは白けていた。
展望無く寒くて滞在時間は僅か5分間。
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冬季小屋として開放されているのは3階の北半分。シッカリした外階段でも足元が凍っていて滑りそうだった。
水は流れていなかったが、レジ袋に目一杯雪を詰めた。
冬季小屋は誰もいなく広々。寒さ避けに中にツエルトを張った。
焼酎をチビチビやっているとガスが切れてきた。窓からの眺望で午後の時間は過ぎる。
この時間を過ごすために苦労してきたようなものだから存分に楽しむぞ。
夕陽に染まった
【 2日目 11月4日 仙丈小屋から北沢峠 】
昨夜は一晩中強風だった。風は少し治まり、張り詰めた空気の朝を迎えた。
左からナンバー1、2、4 とそろい踏み。(富士山、北岳、間ノ岳)
7時23分、丹渓新道は通行止めの為、北沢峠10時発のバスを目指して下る。余りの好展望で足が止まる事が多くなる。
そろい踏みの見納め(小仙丈ヶ岳から)
赤石方面(小仙丈ヶ岳から)
↓
拡大すると山の姿が判リ易い
なんと日本の標高順7位までの山(富士山、北岳、奥穂高、間ノ岳、槍ヶ岳、悪沢岳、赤石岳)が全部確認できたことになる。
見通しが良くてラッキーだった。
東を見ると、鳳凰三山の向こうには奥秩父や大菩薩の山も見えていた
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北沢峠のバス停
少しだけ待ち時間があったのでバス道を下り、鋸岳方面の展望をする。
その途中で来たバスを停めて乗せてもらった。
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バス道から
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鋸岳1(バスの中から)
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鋸岳2(歌宿・バスの中から)
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鋸岳3(バスの中から) 谷は紅葉の盛り。
いつ見てもかっこよい鋸岳。10年前の縦走を思い出していた。
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下ってくれば全山黄葉。大半がカラマツだった。
バスを降りた仙流荘。駐車場にデポしておいたミニサイクルはタイヤの空気不足だった。運転手さんの御好意でバス車庫のコンプレッサーで補充していただいた。
ザックも事務所横に預かっていただき、車の回収へ向かう。自転車20分、徒歩40分掛かった。
駐車地の登山口柏木集落からは素晴らしい秋の光景が広がっている。遥かに見えているのは雪を被った塩見岳だった。
これが素朴な信州の秋なのだろう、最後に大きなお土産をもらった様な良い気分で仙流荘に戻り、温泉で汗を流した。
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