以前から一度は縦走してみたかった天狗原山。妙高山まで行きたかったのは山々だけど焼山は現在通過できないので雨飾山への縦走とした。
この時期は雪が解けて花が多いのは良いのだけど、連日の猛暑は高山とは言え厳しい山行になった。
前日は下山地とする小谷温泉側の登山口である雨飾高原に自転車をデポして、そこの駐車場で車中泊した。
同じく車中泊の横浜の方、バイクでやって来た方と3人で飲みながらの山談義や馬鹿な話で盛り上がった。
夕立があり早めに就寝して明日に備えた。
【 1日目 2018年7月13日 】
【 金山登山口から天狗原山、金山経由で大曲の幕営地まで 】
朝、出発する金山登山口へ異動し、暑かったけど昨日の夕立で濡れた登山道だったので雨具を着用。
天気は良くなってきているが蒸し風呂状態での歩き出しとなった。
尾根までは急坂だった。まずはヤマアジサイやサンカヨウの青い実が迎えてくれた。
ヤマアジサイ
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サンカヨウの実
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ミズバショウ
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ヒメシャジン
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尾根道になれば多少緩やかになって湿地を横切るときにミズバショウを見た。
今年5月に登った堂津岳、東山が見えている。
日帰りの2人連れの方がやって来て、このあと前後しながらの歩きとなる。
ただ足元が悪い登山道は滑りやすい
水場を過ぎればドンドンと花が現れてくる。
P1949の手前はザレと草付きの急登だ、その横はお花畑となっていて種類も豊富である。
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サンカヨウ
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キヌガサソウ
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キヌガサソウの群生
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シナノナデシコ
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タカネナデシコ
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オタカラコウ
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グンナイフウロ
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エチゴトラノオ
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イブキジャコウソウ
白馬が雲の間に見えてきた。
天狗原山が近付く。花の種類も変わってきた。
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イワカガミ
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ツバメオモト
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ギョウジャニンニク?
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クルマユリ
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ニッコウキスゲ
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コケモモ
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見通しが良くなり笹原の向こうが天狗原山
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ハクサンコザクラ
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シナノキンバイ
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チングルマ
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この時点では山頂付近にガスが巻いていて展望できなかった。
天狗原山からは早速緩やかな雪渓を下る。谷を渡る前に斜面にはニッコウキスゲの群生。
二人連れの方が何故か戻ってきた?
その向こうの谷渡りの雪渓が危険なので引き返してきたとのこと。アイゼンを持っていなかったようだ。
シラネアオイ
雪渓の切れたところが少しヤバイ。
金山までは雪渓の水の流れの登山道が続く。
水の流れの登山道から解放されて一面がハクサンコザクラ
この後、雪渓通過が4回、チェーンアイゼンで問題なく通過した。
この雪庇を越すのは道具なしでは無理だ。雪渓の切れ目まで戻って藪の中から雪庇に乗った。
金山山頂到着。何しろ暑かった、何度も休憩した。
この後テン場まではほぼ下りだ、しっかり休憩入れながら、ゆっくり下ることにしよう
幕営する所までは約700mほど下る。
雲が切れて雨飾山が見えてきた。ここから見える姿には2千メートルに満たない山とは思えない凄い迫力だ。
白馬から右端の朝日岳まで見えてきた
金山と天狗原山を振り返る。雨飾山より280mも標高が高い金山だけど、矢張り日本百名山の雨飾山に軍配が上がる。
但し天狗原山から金山に掛けての花の多さは格別だった。「隠れ花の名山」とも言っても過言ではないかも知れない。
鞍部が近づくと草が刈り払われている。まだ1日か2日前のことだろう。
14時前に着いたテント場は2張程度のスペース。
チョロチョロでは有るけど横の沢で水が調達できる。
濡れ物を乾かすには十分な時間があった。昼寝も出来た。
【 2日目 2018年7月14日】
【 大曲幕営地から雨飾山、荒菅沢から小谷温泉側、雨飾高原登山口 】
朝、天狗原山、金山の空が染まった。
朝から体がだるい。昨日の暑さにやられたのだろうか。たっぷり休憩を取りながらユックリ登った。 |
鋸岳から鬼ヶ面山へのギザギザが見える
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日本海の手前には青海黒姫山も見える。
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CTより30分も多くの時間を掛けて、ようやく笹平に到着。雨飾山の山頂が見えた。
サンチョー、トウチャク
右奥には焼山と火打山
高妻山から戸隠方面の山並
左から焼山、火打山、金山、天狗原山
笹平を見下ろす。たっぷり山頂で過ごしたあとは下るのみだ。
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マルバダケブキ
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ギボウシ
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ハクサンフウロ
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笹平にも沢山の花が咲いていた。
大きなカメラを構えた5人組の撮影隊と暫く話した。
同じ位置に何時間も居たけど百名山のビデオ撮影だと話していた。
どこのテレビ局かは聞かなかった。
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急下り
荒菅沢
ここのブナは素晴らしい(紅葉の時期、黄金のブナは凄かった)
下山。colemanのイベントか何かやっていた。
ここから結構大変。自転車で下り、登り返しは徒歩で車を回収したけど、舗装路上は半端じゃない強烈な暑さにやられた。
過去に無いくらいの暑かった今年、この時期。取り敢えずは終わってホッとする。雨飾荘で汗を流し帰阪した。 |
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